ソロツーリング

先日、2月11日の下見を兼ねて山へ入り込んできました。最近は平日に行動をともにしてくれる相棒(?)に恵まれなくて、こうして1人で走ることもしばしばです。
誰かと走るということは、体力的にもそうですが、ライディングスキルであったりメカトラブルに対する対応能力であったり、あらゆるシーンでのペースが程よく揃っていないと互いにストレスを抱えることになります。だから単独走行もそれはそれでいいものです。
さて今回は、ダイナミックな里山エリアを徘徊してきました。海に向かって下ったり、亜熱帯的な川底をバシャバシャ走ったり。もちろん「ビンゴ!」と思えたところばかりではなく、これはいいだろうと目星を付けておいた場所がひたすら担ぎ下ろしということにも遭遇。
まぁ下見ですからそんなものです。でもそのアドベンチャー感がこの上なく楽しいのです。
しかし、1人で山奥深くに入り込むというのは、慣れないとなかなか勇気のいることかもしれません。案内板がない場所だとなおさらです。ある程度経験を積んで、状況に応じた装備品を学び、地図読みを覚えて、なおかつ相応の体力がないと不安ばかりが先行してしまうでしょう。ただ、それらを乗り越えると新しい世界が広がることも事実なんです。
こういう事を書いていると、20代中盤のころに伊豆・天城の山中で1人危うく遭難しかけたことを思い出します。斜度が緩いので楽しいかと思って入り込んだら、足場が岩だらけでひたすら徒歩担ぎを余儀なくされ、予定していたペースから大幅に遅延。そして日没時刻が迫ったのでエスケープルートで下界へ。無事に山の麓を走る林道に出てホッと安心したのです。
ところが……地図にはきちんと載っているその林道は、完全に廃道になっていたのでした。おびただしい崖崩れだけならまだしも、もう何年も人すら歩いていないらしく、元路面はびっしりと灌木で覆い尽くされているのです。林道の強行突破は不可能。かといって後には戻れないぐらいの標高差を下りてきてしまっています。そして迫る日没……。
このときは、一か八かで沢沿いの山道をさらに進み、日没ギリギリながら無事に谷間の集落へとたどり着き、事なきを得ました。以来、登山マップだけで知らない山域の脇道には入らないようにしています。
今回はさして標高の高い山ではありませんが、それでも国土地理院の地形図と昭文社の地図との2枚体制。これだけで安心感(すなわち情報量)が違いますし、ルートを探していても無駄な右往左往をせずにすむのです。

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