正直に告白すると、オイラはJシリーズで上位に入る自信はない。かつてエキスパートで走っていた(もう10年以上前だ)けれども、20位前後をウロウロとしていた。もちろん先頭争いに参加できたためしもない。
理由は簡単。
Jシリーズはスタート直後の位置取り(すなわちスタートダッシュ)が重視されるためだ。
Jシリーズは夏場のスキー場で開催されることが多いが、ゲレンデをスタートした後、一気に上ってシングルトラックに突入……というパターンが多い。シングルトラックに入ると前走者を抜けないし、渋滞も起こりがち。やっと抜いたと思った頃には早くもレース終了……。このため、ゲレンデで無理をしてでも前に出て、一番でも順位を上げてシングルトラックに入ることが、最大の必勝法となる。
そしてオイラは、そんな無酸素運動能力に著しく劣っているのだ。
思えば小学校の運動会、かけっこほど憂鬱なことはなかった……。最大トルクが乏しいから、いくら頑張っても加速できないのだ。クルマでいうなら軽自動車みたいなものかも。極太トルクのコブラには、どうやったってかなわないのである。
って、そんな昔話がしたいのではなくて、Jシリーズのようなレース(走り方)では「ウォーミングアップ」が大切となる、ってことが言いたかったのだ。
静止状態から、脚&心臓を一気にレッドゾーンまで加速、数分間キープする……そんな荒技をこなすためには、走り出し時点で身体が温まっていることが大切となる。
やはりクルマに例えるなら、エンジンが暖まるまではアクセルの吹けが悪いのと同じで、人間におけるウォーミングアップなしの過度の負荷は、筋肉の痙攣(いわゆる「こむら返し」「脚の痙攣」)を誘発してしまう。もしくは、たとえば喘息のような持病を持っている場合は、発作を起こしてしまうだろう。
一方、林道がメーンでの富士見アドベンチャーや王滝SDAの場合、(我々一般ライダーは)必ずしも序盤に無理をする必要はない。というより、無理をするメリットが見いだせない。レースの序盤こそがウォーミングアップで、徐々にペースと心拍を上げていくことが望ましい。
具体的に数値を示すならば、【[目標とすべきAT値]-[10~15拍]】を目安に、30分間はペースを抑えて我慢する。全身が汗ばんで、呼吸とペダリングのリズムが安定してきたら、徐々にペースを上げていくというイメージだ。
いよいよ今週末は07王滝第一弾。はたして参加される皆さんの体調は? オイラは2日(土)の御岳ヒルクライムと2連戦。行かれる方は会場でお会いしましょう!
(CUB)