王滝で転ばれた皆さん……って、先日と同じ書き出しか。
転倒した原因って分かっていますか?
原因を分析することで、次へのステップになるはずでっせ。
ナンで転んだのか? どうすれば転ばずにすんだのか? そこがきちんと理解していないと、「スピードを出しすぎた」っていう一言で片付けちゃって、次からは「安全のためにゆっくり走ろう」ってなってしまう。それじゃ、いつまでたってもリズミカルに走れない。もしくは、ちょっと感覚が戻ってまたスピードを出せば、同じように転倒することになるだろう。
ということで、記憶をたどって分析、解析。
ちなみにオイラがコケた原因は2つある、と自身で考えている。
ひとつは前走者との間隔。転倒場所は、CP1を過ぎた後の緩い斜度の下り路面だったため、前を行くライダーの背後に張り付いて、風圧を避けていたのだ。スリップストリームを活用したコバンザメ走法(?)ってカンジ。車間は1m弱。視線はお尻に釘付け。神経は、車間距離と前走者のライン取りに集中。当然、路面なんて見ていない(苦笑)。
前走者と同一以上のタイヤグリップ、同一以上のバイク(サスペンション)性能、同一以上のライディングテクニックがあれば、そんなことも楽々できるのだが、どこか自分が劣っているところがあるとなかなかタイヘンな荒技になりかねない。
ちなみにオイラが使っていたのは、かな~りショボイ機材(特にタイヤ)。
結果として、前後輪とも高速コーナーで横滑りしてしまったのだが、滑り出してからの安全マージンを削りすぎて付いていった結果といえる。路面の細かな凹凸具合で、ちょっとでもオフキャンバー気味(逆バンク気味)になっていれば、一気に滑ってしまうのだ。
だから、同じスピードであっても、自分が先頭で路面をきちんと確認しながら走れば転ばなかっただろう。
で、もうひとつがそのタイヤのグリップだ。
で、オイラが王滝で使っていたのは、前がパナレーサー・レーザーMX2.3、後ろがマキシス・マックスライト310。
本当は、リアにもレーザー、もしくはケンダ・コズミックライト2を組み合わせたかったのだけれど、持っていくのを忘れてしまったのだ。。。
ということで、前日のヒルクライム仕様のまま走っていたというワケです。
マックスライトは超軽量なセミスリックタイヤ。セミスリックというより、もうほとんどスリック。加速性はバツグンに優れるけれど、ダートの下りやコーナーで全然グリップしない。タイトコーナーで滑りまくりだ。
通常フロントのサイドグリップさえしっかりしていればどうにかなるモノだが、ここまで前後のサイドグリップに極端な差があるとその限りでもない。いつもなら、前が横に滑り出すと体重を一瞬後輪に移動してフロントのグリップを回復させるのだが、フロントが回復する前に後ろも滑り出す始末。危ないったらありゃしない。ってか、気付いたときには流血していたし。
そんなわけで、以上のような問題点さえクリアすれば、同じ状況で同じ以上のスピードで走ったとしても転ばないという確信が持てるワケだ。
あとは自己催眠と自己陶酔。「オレはちゃんと分かっているから大丈夫」と自らに言い聞かせて、今まで以上のスピードで下りコーナーに突撃するのみである。それイケ~!!(CUB)