王滝SDA 2014レポ

detailed_293319_2897_1905308_215336_458225753_e0d16c1824e31cecf938b2922ba9d27e_t昨年は諸事情によりパスしてしまった王滝SDA(セルフ・ディスカバリー・アドベンチャー)。
今年は真面目に?参加してきました。
MTBでは、国内屈指の壮大な草レース。
JCFが絡むようなカテゴリー分けは一切ナシで、参加者全員無差別級一本勝負です。
「またムキになっちゃって〜!」なんて言われるんですけどね、こういう草レースも本気になるから面白いんですよ。
オイラみたいに、中途半端に頑張っているオヤジライダーは、「格下のオマイラには負けないぞ」であり、同時に「トッププロとの差はどんなもんじゃい」なんですよね。
ちなみにクラスは120km。いはやは相変わらず長いですな。
ということで、ダラダラと長くなるかもしれないレポですが、お付き合い下さい。


0092バイクは以前Jシリーズで使っていたトレック・TOP-FUEL9.9(2011年モデル)。

12年王滝SDAでフレームを割ってしまって、それをカーボンドライジャパンで補修してもらっていたのだ。
そのとき以来、2年ぶりに組み上げたのが、王滝SDAの2週間前。
やっぱり身体を機材に慣らさなくてはならないし、機材の調子も整えておかなくてはならない。
普段乗っている29ハードテールに比べると乗り心地は抜群に良く、腰痛&肩痛持ちにとっては、長時間を快適にこなせるというものだ。
スタート時に持っていた補給食は下記の通り。
GEL:ショッツ×7/9個
ゼリー:ウイダーINゼリー・エネルギーイン×1/2個、ウイダーエイドゼリー×2/2個
BAR:グリコ・numberバナナ×0/2個
ミネラル:メイタン2RUN×1/1袋
ドリンク:グリコ・CCDドリンク×1/2袋
そのほか:ハチミツドリンク120ml/120ml
(数量は、レース中の摂取個数/所持個数)
当日は3時起き。
4時前にスタート地点へ移動し、準備開始。
オニギリ×2個のほか、シリアル、アップルパイ、GEL×2個、CCDドリンク、コーヒー等を胃袋に収め、身体に保温用のオイルを塗っていると、間もなく夜が明ける。
今回の目標は二つ。
まずは6時間40分という時間と、もうひとつは身内(普段の練習仲間)でトップになるというもの。
0144午前6時のスタートとともに先導車についてパレード走行。
約5kmの舗装区間が終了したら先導車が外れてレース開始だ。
先頭パックのプロライダーたちは一気にペースアップして視界から消えるが、こちらは淡々と進む。20位ぐらいのセカンドパックか。
目の前にはhashiシェフ竹谷賢二さん。まずまずの位置だ。
しかし、7km地点。いきなり前タイヤがプシューといいながら白濁液をまき散らし始める。
なんてことない上りでいきなりのパンクだ。
急いでチューブを入れて補修するものの、まだスタート直後で集団がバラけていないため、おびただしい数のライダーに抜かれてしまう。
約10分で復帰……したのだが、その後は大渋滞。
これがウワサの王滝渋滞か。
加速してラインを外して抜き、しばし呼吸を落ち着かせて、再び加速……という作業を何度繰り返したことだろう。
yoちゃん、ユキちゃん、上ノースに声を掛け、路肩でやはりパンク修理をしている031王子を抜くと、ようやくCP1手前で第一曜日を捉える。
それにしても今回は涼しくて走りやすい。ボトルの水もあまり減っていないが、念のためにCP1で水を補充。予定ではココを2時間そこそこで通過するはずだったが、2時間12分49秒。
しかしこの頃になると人口密度が低くなって、ようやく思い通りのペースが維持しやすくなる。
同時に、ボチボチと胃の中もこなれてきたので、20〜30分毎を目安にカロリー補給を開始。ここからの補給具合が、終盤のペースに大きな影響を及ぼすのだ。
王滝総合観光事務所泉浩司さん(丸コバ山岳会)の後ろに付いて湖畔脇の平地セクションをこなしていると、綾部勇成さん(愛三工業)が追いついてきて、ちょうど良い具合で前を引いてくれる。
淡々と踏み続けると、再び見覚えのあるジャージが視界に入る。
65km地点、まずはU1(RISE-RIDE)を抜き、続いてオダジー(SY-NAK)。二人とも脚が回っていない。
オダジーにhashiの位置を聞くと「全然前だよ」とのこと。うーむ、なかなかキビシイかもしれないが、ヤツが落ちてくるのを信じてペースを維持するしかない。
CP2を3時間44分で通過。序盤のパンクは想定外だったが、それを除けば良い具合だ。ここはスルーして前を追う。
CP3への下りが始まるところで、再び前にライダーを発見。
山田拓郎さん(バイクランチ)とアリさん(ARI)を抜いてCP3に到着。
CP3でトイレ&ボトル補充をしている間に二人には先行されるが、差はさほどないはずだ。
100kmとの分岐を5時間13分で終えて、山田さんとほぼ同時に最後の20kmループに突入。
ここから約1時間は我慢比べの上りとなる。
キツイところでは28×28Tという、ちょうど1:1のギヤ比を淡々と踏み続け、斜度が少しでも緩くなればギヤを重くして頑張るものの、山田さんには徐々に離される。
逆にアリさんは脚が止まり始めたようで、コーナーの先にチラチラと背中を見ることが可能に。
しばしアリさんの後ろを走って呼吸を落ち着かせた後、抜き去って再び100kmコースに合流する。
ここまでくればゴールは目前……なのだが、2011年は最後の下りでパンクをきたして、5位から7位に転落しているのだ。
ということで最後まで気を抜かず、走行ラインには最新の注意を払って、機材に負担を掛けないよう、タイヤをパンクさせないよう心がけなくてはならない。
それでも直線ではペダルを踏んで加速して……あわよくばひとつでも順位を上げたいところだ。
detailed_293319_589_2163502_215336_458271021_c25074258654335964c4cb6346a94cf2_t時計を確認すると6時間40分を切れるのは確実。けっこう頑張ったじゃねーか、オレ。
いつものようにヒザ上とふくらはぎがピクつくまで脚を回し続けると、目に飛び込んでくるゴールゲート。
満面の笑みで出迎えるhashiシェフ。ちくしょー、負けたか。
6時間37分12秒の15位。
目標タイムは達成できた。しかし後からCP1以降の通過タイムを確認すると、11位でゴールしていたhashiシェフと同じペースで走っているじゃないか。
やはり序盤のパンクが痛すぎたな。
ということで来年は、hashiシェフの出した6時間23分をひとつの目安として、これからの1年を過ごしたいと思う次第だ。
2639ちなみに優勝は恩田祐一(メリダ)。
初参加とはいえ、XCスキーで培われた身体能力が遺憾なく発揮されたのだと思う。王滝SDAのコースは、まさにXCスキーと同じような斜度とコーナーのアール。この特有な画一的路面は、彼に大きく身方したことだろう。
リザルトはコチラから。
(photo by 王滝観光総合事務所、信州ふぉとふぉと館)

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