緑山J2レースレポート

鉄は熱いうちに打て。って先人の有り難きお言葉ももすっかりアレですが、今更ながらレースレポなどを。
4月1日は、各地で自転車レースの開幕戦がありました。ロードは修善寺。MTBは緑山です。
ということで、今夏まではガッツリとMTBレースをやると決めているので、地元緑山へGO!
自分の走りの方はというと、レース前1週間を風邪で完全にダウンしておりまして、結果は18位。
病み上がりなのに頑張ったといえば頑張りましたし、もっと上を狙えるだろうと言われれば、まったくもってその通りです。
我らがTEAM轍屋の大江良憲は、途中先頭を走っていたものの結果は4位。
二人ともほろ苦い開幕戦となりました。
以下、いつものように(ほとんど)敬称略にてレポ&各種解析などです。

今シーズンはオリンピックイヤーということもあり、レーススケジュールが例年と異なる。
7月末〜8月を開ける必要があるのだ。
例年だと7月中旬に開催されている全日本選手権も、今年は6月2日。
ということで、選手たちも仕上がりが早めの様子。
大江はゼッケン5(1列目)、オイラは同15(2列目)。
いつものようにアップを済ませて、2時40分の定刻スタート。
直後、クリートがうまくキャッチできず、出遅れる。
直線が終わった1コーナーでは20位ぐらいか。
最初の上りを終えたところで、前方で落車。そしてシングル手前の渋滞。
すかさずバイクを降りて、押しで渋滞委をくぐり抜ける。
11〜13位ぐらいのパックで次のシングルへ。
なんとかその位置をキープしたいが、病み上がりの身体には少々キツイ。
しかし、緑山はコース長が短いため、「ペース配分をして……」なんてウカウカしていると、ソッコーで80%ルールが適用されての足切りだ。
そして1周の距離が短い分、エリートは周回数が12周と多い。
だからオイラのような”なんちゃってエリートライダー”は、序盤はオーバーペース気味と分かっていてもプッシュするしかない。
2周目に入ると徐々に順位を落とす。
エシケン(江下健太郎)、(年齢制限のため)ようやく今年からエリートに上がった横山航太、オガ(小笠原崇裕)ら、格上のライダーたちにパスされるが、さすがに彼らに付くだけの脚はない。
もちろん心拍がイッパイだから、バイクの扱いいに荒さが出ているのが自分でも分かる。
3周目、右の根っ子コーナーで前輪を上手く通せずに、ラインを外して失速。
脚を付く。
これで若干リズムが狂い、なんとか抑えていた園部来夢、佐藤誠示、神谷知明にもパス。
できることなら彼らには食い下がりたいのだが、理想と現実の乖離はまだまだ大きい。
コースが短いため、2周毎にボトルを受け取る。そして飲み捨てる。
コース途中でトップとのタイム差を伝えてもらい、自分のペースを計算する。
やはり4-5周目と、ガクっと落ちている。入りが速すぎたのだ。
あと何周できるか……とにかくこらえるしかない。
鈴木禄徳、畦地利哉と、昨年も前後して走ることが多かったライダーにもパスされ、かなり苦しい展開だ。
とにかく口を大きく開けて、少しでも多くの酸素を取り込もうとするが、そんな程度でどうにかなる苦しさではない。
7周目、フィードで「最後になるよ」と声を掛けられる。
そして後ろから迫り来る若手の松尾純だけはなんとか抑えてレースを終了することとなった。
さて大江。
ちょうどこっちが下ろされたときには、小野寺健との2位争い中であった。
前で走りたいようで、とにかく健ちゃんを抑えて抑えて、と無理に追い込んだ負荷で走っている。
走りに関して大江の最大の魅力というか強さは、レーススピードで巡航している最中からでもAT値を越えた閾へ持って行けるところにある。
いわゆる「追い込める」のだ。
しかし、フィジカル面で格上のライダー(この場合は健ちゃん)に対して同じペースで走ろうとするなら、一歩引いて後ろに付くのがセオリーになる。
ペースメーカーにして、(あわよくば)ゴール前までつれて行ってもらう。
そして、何度も(何レースも)それを繰り返すうち、その「格上のペース」が自分のものになるのだ。
 

今回優勝した斉藤亮も、昨年のJ1レースではそのような展開であった。
トップに立つときもあったかもしれないが、オーバーペースで”逃げる”のではない範囲。
追いつかれても焦らず、無理には仕掛けない。
そして確実にベストリザルトを更新するうちJ1での表彰台が常連になり、さらにそれを繰り返ことが優勝に繋がるはずなのだ。
序盤にバンバンと仕掛ければ、後で潰れる。
実際、最終周回にはフィジカル面で劣っているとは思えない(むしろ勝っている)池田祐樹も抜かれて4位に落ちる。
そういうコトも経験としては必要だが、今後も同じ展開ではクレバーさに欠けるというものだ。
あと2ヶ月。
さぁ、どうする。
foto by JO-KA san , AKI san

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