北京五輪も日本のメダルラッシュで最高潮に達しています。自転車関連だと、ケイリンで永井清史が銅メダルを獲得、ポイントレースを得意とする飯島誠は8位入賞を果たしました(←コレってすスゴイことなのですよ!)。
メダルの期待もあったチームスプリントは6位というやや残念な結果でしたが、仕事として競輪をしながら参戦する難しさもあったのかもしれません。
ロードレースやロードTTは、やはり世界との差をまざまざと見せつけられる結果となりました。
さて、自転車競技のなかでも最後に行われるのがMTBです。
日本からは片山梨絵ちゃん(中)のほか、山本幸平くん(左)、そしてコーチとして西井匠さん(右)の3人がJOCから派遣され、現地での試走&調整をこなした後、22日(女子)、23日(男子)に決勝レースが行われます。
MTBもまだまだ世界トップとの差はあるのですが、それでも彼らなりのベストの走りをしてくれることでしょう。
梨絵ちゃんや竹谷賢二さんとも常々話していることなのですが、
トップからのビハインド レースへの参加レベル
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同一周回での完走 レースに参加
10分 レース展開に参加(真の意味での参戦)
5分 レース展開を作る立場になる
5分以内 世界トップ選手との互角の走り
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オリンピックや世界選手権等、世界大会での表彰台への可能性
というのが世界と戦うレベルに達するまでのステップといいますか、一般的な見識になると思います(上の表?はワタシが勝手に考えた数値ですが)。
MTBの競技時間は約2時間強で、これはマラソンと同様ぐらいです。それを踏まえるとイメージしやすいかと思うのですが、マラソンでもトップから15分離されてしまうとほとんどテレビに映らなくなってしまいますよね。
ちなみに海外レースに参加したばかりのころの梨絵ちゃん(2004-2005年)は、トップから25~30分遅れのギリギリ完走が当たり前だったのですが、ここのところはコンスタントに20分を切れるようにはなってきています。そこから皮算用しつつ、さらに希望的観測を加えれば、日本選手の今大会におけるある程度の目標が導き出せると思います。
そのあたりの話はまた後日にでも。
さて、一部の選手たちが帰国する中、3人は入れ替わるように本日成田から北京へ向かいます。JOCのスポンサーでもあるプリンスホテルで朝食をご一緒させていただきながら、強いエールとともに見送ってきました。
すでにおなじみとなった日本チームの水色ブレザーに身を包んだ3人、なんかいつもよりピシっとして精悍さが増していますね!
(※一部敬称略にて失礼しました)
(CUB)