富士見アドベンチャー(長文)

2007-05-20出たいと思いつつ、今まで機会に恵まれなかった富士見アドベンチャーにようやく初参加!
富士見パノラマを中心に、周辺の林道を組み合わせたロングライドイベントで、MTBは40kmと50kmという2つの距離がチョイス出来る。
さらに50kmはA(エキスパート)とB(スポーツ)に2クラスに別れているのだが、迷わずAにエントリーだ。

(おそらくほとんどの参加者がそうであっただろうが)睡眠4時間弱という寝不足状態で会場入り。朝ご飯食べて、ゼッケンもらって、着替えて、ボトル&補給食を用意したら間もなく招集。7時にランニング組が出走した後、7時20分にMTBがスタートとなる。
舗装の一般道を大集団のまま移動して、いくつかの集落を抜けると林道へと突入する。先導車が外れて本格的なレーススタートだ。何人かのエリート選手と話をするのもつかの間、あまりのペースの違いに先頭集団からはズルズルと遅れる。そんなときはリズムの合いそうな周囲の人たちとパック(集団)を作って、気持ちが切れないようにすることが大切。
幸いにも30分過ぎたあたりで、練習仲間であるodjさんと谷愛さんと合流。いつものリズム、いつもの息づかいでしばらく並走だ。
ちなみに心拍は170~175bpmで推移。時折、odjさんのペースが上がると千切れそうになるが、おおむね理想的な展開と言える。
富士見アドベンチャーのルートは、大きく3ブロックに区切ることが可能だ。
前半はひたすら林道の上り。標高差約1,000mを一気に上る。もちろん頑張りどころなのだが、無理をしすぎると中盤以降に大タレをもたらしてしまう。
中盤は気持ちの良い高原に入る。入笠山山頂の周囲を廻るように緩いアップダウンを繰り返し、南アルプスが間近に迫ることもあって景色もバツグンだ。林道だけでなく、ときには牧草地を抜ける舗装路、ときにはシングルトラックを抜けるため、変化に富むのが特徴。
そして終盤は富士見パノラマに戻ってのダウンヒル。整備されたシングルトラック”Cコース”を下ってゴールとなる。
さて、前半の上りが終わるあたりで、後ろからポール・チェットウインドが追いついてくる。Jシリーズを走っていた頃を彷彿とさせる力強いペダリング。ときには立ちコギで、重いギアをゴリゴリと踏み倒している。そんなポールの高速列車に便乗。車間30cmで後ろに付くと、スリップストリームを最大限に活用させてもらう。いつの間にかodjさんも谷愛さんも千切れてしまったようだ。
このまま高速列車に乗ってゴールを目指せるかと思っていると、中間地点手前でポールがパンク。そこからは一人旅。たまに見える前の選手を目標に、心拍計を見ながら175bpmをキープするよう心がけ、細かなアップダウンをこなしてゆく。終盤に備えてウイダーインゼリー1個を補給。グリコCCDドリンクを20分ごとに口に運ぶ。
メーターが38kmを越えたところで最後の上りが待ち受ける。前走者との間隔は開くばかり。苦しい。心拍182bpm。もうこれ以上はスピードも心拍も上げられない……という極限状態を迎えたところで下りに突入。林道を下ってCコースの途中に合流だ。
疲労した状態でのダウンヒルほど楽しいモノはない。マゾ? いえいえ違います。
元気なときは暴れるバイクを力でねじ伏せることが可能。しかしこのようなレース中となるとそんな力は残っていない。だから開き直って全身をリラックスさせ、路面からの衝撃を逃がすことが大切となる。
20年以上も自転車に乗り続けていると、そういうこと~力を使わないで速く走ること~だけは得意になってしまうのだ。
瞬きを惜しんでラインを読み、直線では勇気を出してブレーキレバーから指を離す。コーナー手前ではショボいXCタイヤをロックさせないようにブレーキングに細心の注意を払う。身体はリラックスだけど精神は緊張状態の約10分。
そして前走者が見えた瞬間に「イッきまーすッ!!!」と叫び、ラインを開けてもらう。強引でスミマセン(ちなみに後で確認すると最高速57.3km/hを記録。もうほとんどアホです)。
ラスト1kmの看板が見えた時点で下の方を見ると誰も確認できず。ということでペースダウン。疲れた。
ゲレンデに戻ってゴールすると、あれあれ、エリート選手たちもまだ走り終わったばかり!?!?
しばらくするとodjさんが、続いて谷愛さんもゴールする。
ということで結果は、招待エリート選手も含めた総合で10位。50kmAで3位。同年代別2位。なかなか素晴らしいリザルトであった。
(CUB)

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