いろいろありましたが、倉庫を探しまくって自分用にキープしておいたリッチーST、もちろん同一サイズ19インチを引っ張り出してきた。「別にリッチー以外にも乗る自転車はいくらでもあるじゃないか」というご指摘も頂いたが、王滝スペシャルとして軽さに徹したパーツアッセンブルと、長距離を速く(※決して“楽しく”ではないのだ)走るために完成されたポジション、ST特有のウルトラマイルド&パワーロス最小限の乗り味は何者にも代え難いのである。
エンジンパワーが少ないライダーにとっては、とにかくバイクの重量を軽くして、さらに効率的なペダリングを会得することが重要になる。
オイラのように筋肉量が極端に少なくて、おまけに喘息という持病のために肺活量が平均値を大幅に下回り、さらには息を“吐く力”が弱い(“ピークフローメーター”という計測器で測れるのですが、吐く力が弱いと1回の呼吸で肺内空気の入れ替わる量が少なくなるため息が上がりやすい)となると、もはや運動をするには三重苦状態である。にもかかわらずそれなりのリザルトを残そうとすると、ここイッパツでは立派なリアサスペンションや、ディスクブレーキ、チューブレスタイヤ、ブロックタイヤさえも排除せざるを得ないのである。その分は身体の動かし方やペース配分、スピードを殺さないコーナリングetcでカバーなのだ。あ、もちろん体脂肪を減らすことも忘れてはならない(笑)。
んでもって、オイラが持っている唯一該当するバイクがリッチーSTだったわけで、ここはひとつパーツを載せ代えることにした。前のフレームがいろいろと工作をしていたため、組み付けにあたっては多くの障害も予想されるが、この方向で突き進むことにしました。
ということでレース会場にて真新しいSTを見かけたら声でも掛けてください。