スタート前の秘密兵器?

全日本のスタート前。とにかく炎天下。暑くて暑くてたまりません。
何もしなくても熱射病になりそうな状況です。
そんなときに有効なのが身体の冷却。とにかく体温を下げるということ。
「えっ? なんで?」と思われるかもしれません。
レース前にウォームアップするのに、身体を冷却って、矛盾しているような。
その通りなんです。
本来の意味で言えば、「ウォームアップ=身体を温める」なのですが、炎天下ではすでに身体は温まり切っています。
にもかかわらずウォームアップをする目的は、「いったん心拍を上げておく」ということ。あらかじめ心拍を上げて、スタート直後から100%のスピードを出せるように準備するのです。
しかし灼熱の中で心拍を上げると体温が上がりすぎて体力を消耗してしまうワケで、それを防ぐためにスタート直前まで身体を冷却中。クールベストという、ポケットに保冷剤を入れられるウエアを着ているんです。
実際、灼熱の中で行われた北京オリンピックでも同様のウエアをスタート前に着用していた選手が多数いました。
もっと地球温暖化が進んだら、スタート前の冷却や、レース中の掛け水程度では身体を冷やしきれず、フィードゾーンで氷を受け取って背中のポケットに入れる、なんていう光景が見られるかもしれませんね。

関連記事

最近の記事 おすすめ記事
PAGE TOP