全日本(XC U23&女子)

ジュニア&マスター後の11時半からはU23と女子。

とりあえず簡単に着替えて片山梨絵ちゃんの応援。今回ももちろんスペシャライズドのスタッフたちが、勝つためのお膳立てをすべて揃えてくれている。あとは本人がしっかりと走り切るだけだ。

11時30分にU23が、その5分後の11時35分には女子が、それぞれ定刻通りにスタート。こちらもスムーズな発進である。そして暑さの中、それぞれ6周と5周するのだ。

U23は、ロードに転向した竹ノ内悠が久々に参加。もちろん今シーズン初めてのMTBレースとなる。それをスペシャライズドのワークスライダーとなった合田啓祐が迎え撃つ、という格好だ。

合田啓介は下りがスムーズなのだが、課題はヒルクライム。とくに長いダラダラとした上りでは相対的にハイスピードを維持できない。これは本人も重々承知しているはずだ。

それに対して竹ノ内悠のペダリングの力強さ。そして下りテクニカルセクションでの身のこなしも、最小限の動き、最小限の減速で走り抜けられるセンスを持ち合わせている。レース感が鈍っているかと思いきや、1枚も2枚も上手であった。ちなみに写真は、4周目、リフト下の激ヒルクライムで、チェーンがジャムってしまったとき。トラブルを解消して押しながら再スタートを切るが、すでに勝負を決めた後。余裕である。

この差は、厳しく言ってしまえば”高強度のトレーニングを日常的にこなせる精神力を持てるか”に尽きてしまう。それを達成出来た者だけが頂点に立つ資格を得るのだ(まぁ、端から見てアレコレ言うのは簡単なんですけどね)。

一方の女子は、やはりスタート直後から梨絵ちゃんが先頭に立つ。2位にはみっつん(矢沢みつみ)が付けるも、レース中盤に中込由香里さんが2位に浮上。暑さの中、由香里さんの粘り強さは相変わらず驚異的とも言える。

ギャラリーとハイタッチをしながらゴールへ向かう梨絵。無事に、そして見事に全日本7連覇を達成! 彼女が神奈川に引っ越してきたのが2004年。それ以来、全日本チャンピオンの称号をとり続けているワケだ。これを「ライバル不在」という一言で片付けてしまうのはイタダケナイ。年に一度しかないこのレースの日に、ケガもなく体調を崩すことなく、肉体・精神供にきちんとピークを合わせるということがどれだけ難しいことか。それを7年も続けているのだ。この難しさは、何かに真剣に打ち込んだことがある人なら想像できるはずだ。

U23リザルト

女子リザルト

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