心拍とAT値

2007-05-23トレーニング本など見ると、たいてい心拍(ハートレート)の話が出てくる。
1分間に心臓が何回脈を打つかが心拍で、bpm(ビート・パー・ミニット)という単位で表す。
ポラールやキャットアイなどからハートレートモニター(心拍計)が発売されており、安価なものなら1万円を切る価格の製品もある。

心拍は、クルマで言うならエンジンの回転数で、たとえば少ないガソリンで走り続けるエコランをする場合、エンジンの回転を一定に保つと良いとされている。
同様に持久系の運動では、心拍を一定にキープすることが高効率へと繋がるのだ。
ではどんな数値をターゲットとするのか?
その目安となるのが「AT値」。AT値(アネロビック・スレッシュホールド=無酸素運動域値)とは、有酸素運動(エアロビック)から無酸素運動(アネロビック)へと移行する心拍で、AT値以上の心拍を続けようとしてもいわゆる「息が切れ状態」となってしまい、その強度の運動は持続できないのだ。
100m徒競走をした後はへたり込んでしまうように、AT値を大きく越えた運動は、しばらく後に大きな休息時間を要求してくる。
AT値は、持って生まれた運動能力だけでなく、トレーニングによって大きく上下する(トレーニングを積むとAT値は上がり、サボると下がる)。だから、年齢や体重、平常時の心拍から計算することはできない。
一般の人にとっては、唯一経験だけが知る術となるのだ。そのため、レースの前に何度かは心拍計を使って走っておきたい。
目安は、「走りながらしゃべれるかどうか」だ。
無酸素運動域に入ってしまうと息が切れて会話はできない。有酸素運動域だと隣の人と話をしながら走り続けられるのだ。
つまり、「息は切れそうだけれど、なんとか話しながら走り続けられる」というのがおおよそのAT値となるワケだ。
そして「AT値を越えないギリギリの心拍をキープする」というのが持久系スポーツの定石であり、肉体パフォーマンスを最大限に発揮できる「最速エコラン状態」に持ち込める走り方といえる。これは持久系レースに限ったことではなくて、もちろんツーリングにも当てはまる。高効率な身体の動かし方は行動範囲を増やすだけでなく、時間や体力面での余裕を生み出すことになるだろう。
ちなみにオイラの場合、AT値はおおよそ175bpm。これを目安として、先日の富士見アドベンチャーも、例年の王滝SDAも走っている(続け)。
(CUB)

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