パドゥアーノ

1月中旬より、輸入元のご厚意によりお借りしているバイクに乗ってます。
イタリアのパドゥアーノ。んー、なにやら聞き慣れないブランドですね。
↓本国サイト
http://www.paduanoracing.com/
↓日本のサイト
http://www.zetatrading.jp/product/paduano.html
 
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お借りているのはブルートというモデル。
前セクションがチタン+カーボン、後ろセクションはチタン+ケーンクリークAD-5ユニットを組み合わせてある。
典型的なソフトテールの作りで、チェーンステー&シートステーが全体的にしなることで、20mmのリアストロークを実現。
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ヘッドチューブはインテグラル仕様。スッキリとしたシルエット。そしてフレームのメーンセクションは、チタンとカーボンを接着させている。
 
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キモとなるケーンクリークのAD-5リアサスユニット。体重によるスプリング調整が容易に可能。そして、ハードテールともフルサスとも異なる、ソフトテールらしい作動感を得られる。
 
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ピボットレスの作りだと、どうしてもチェーンステーの根元に大きなストレスを加えることとなり、実際にリッチーSTではこの部分の不具合(クラック等)が発生した。チェーンステーの根元ばかりが曲がろうとしてしまうためだ。
ブルートではBB裏にプレートを加えることでストレスを分散させ、チェーンステー全体をしならせることに成功している。
 
ブルートはフレーム自体は特段と軽くはないものの、乗り味を重視したバイクであることがまたがった瞬間から理解できる。
柔らかくニュートラル。ラグジュアリーなロングライド向けMTBだ。
ソフトテール構造は、リアエンド付近の剛性が低くなりがちなため、ディスクブレーキとの相性が良くないと言われている。実際、ブレーキの利きがスポイルされたり、ハウリング(音鳴り)が発生しやすいのだが、ブルートはそのあたりも上手い具合にバランスされている。
 
歩道の段差や路面の小さな凹凸は、モノの見事に角を取り去ってくれる。まるで極厚パッドのサドルに座っているような、もしくは2.5インチ幅ぐらいの太いタイヤを低圧で乗っているような感じだろうか。
 
じゃ、ハードテールの安価なバイクに、太いタイヤと柔らかいサドルを入れればイイじゃないか……と思うかもしれないけれど、それは大きな間違い!
パッドの厚いサドルはお尻の位置が安定しないし、太いタイヤは走行抵抗を増大させてしまう。
ほどよく締まったサドルでこそ、スムーズで効率的なペダリングが可能となるし、細身のタイヤの方が漕ぎ出しや加速性で圧倒的に有利となるのだ。
 
ちなみにフレームは588,000円!
割安とは言い難い価格ですが、寸法のオーダーも可能であることを考えれば、法外とも言えないところかもしれませんよ。
(CUB)

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