サイスポでいしわたりさんがレポートしているので今更の感もありますが展示会で見てきたのでザッと紹介しておきます。
TopFuelとEliteが大幅にモデルチェンジしています。
TopFuelは、次の2点をEXから技術を移入。
ABPは、後輪車軸と同軸ピボットになっており、サスペンションとブレーキが互いを阻害しにくくなっています。このためクイック軸を抜かないと後輪が外せない構造になっています。しかし、これもXC用に改良が加えられて比較的短時間に外せるようになっているらしい。試してくればよかったなぁ・・・。
フルフローターは、ショックユニックの上下をそれぞれリンクとスイングアームに接続することで初期からスムーズにサスペンションを動いてくれます。
昨年、EXで試しましたが確かに今まで乗ったバイクの中で動きは最もスムーズといった感じでした。あの路面追従性の良さがXCバイクに採用されたことは素晴らしい!外しにくいというデメリットもありますが、そんなことのタイムロスを上回るメリットがあります。
シートマストは、マドンから。フレームと同時成型されたシートマストにシートキャップをかぶせることでサドルの上下が可能になっている。要は、フレーム一体シートポスト。目玉は他社と違いカットしなくていいし、調整幅が大きいこと。
ヘッドパーツ、BBに関してはインテグラル化されている。特筆するべきなのはベアリングの受け面まで全てカーボンで成型していること。また、BB に関してはロードと同じBB90を採用。つまりは通常のロードシェル+SM-FCタイプBB=90mm幅。トップグレードの9.9に採用される専用のFSAクランク(42×29)はこの90mm幅に合わせてQファクターが狭められ、XTRに比べ13mm狭い!。
下位グレードは、そのままだとMTBクランクは付かないのでアダプターで5mm広げている。
ホイールは、カーボンリムを採用となったがこれは現物が間に合わず。どうやらアメリカでも間に合ってなかったらしいので、まだ企画段階?
トップモデルはフレーム単体が、約2kg!完成車がアルミリムを付けた状態で10kg切っているとのことです。実測したかったんですが展示台にボルト止めされていたので無理でした・・・。
とはいえ、超軽量だけどボビングコントロールのないDTユニット(リモートロックアウトはある)にチェーンリングがダブルという超レーシングスペックなので、「懐に余裕があるから軽いのが欲しい」という方には向かないスペックですね~。
同時にEliteもモデルチェンジしてます。
トップグレードは、後ろが動かないだけで基本的にはFuelと一緒。完成車9kg、フレーム1.1kgを実現しています。。
セカンドグレードは、いきなりトレックが誇るOCLVではなくTCTカーボンになり、乗り心地のいいシートマストは採用されません。それでも重量は1.2kgと軽量です。
しっかりとトレンドをとらえながらも完成度の高くまとめているのはさすがトレックといった感じでした。
(しもまつ)