9月王滝が台風により中止になり代替えで開催された11月王滝に行ってきました。
寒さにより安全が考慮され120kmも100kmも同一コース同一周回になりました。
初の11月開催で氷点下が予想され、ウェアを中心に対策をしました。
ヘッドウォーマー、インナー、メリノレイヤー、起毛ジャージ、ジャケット、メリノソックス、ゴアソックス。
グローブだけ冬用か秋用か最後まで悩み、操作性と補給の取り易さ取って秋用で出陣。
スタート時のガーミンの気温表記は既にマイナス5度。
そしてスタート。
まずは先導車が付くパレード走行。
先導車がいいペースで登りを引いて体が温まる。
目の前にはプロライダー達の壁。
先導車が外れリアルスタート。
登りで一気にペースが上がりトップ集団に付いて行く。
橋の上が凍結していて宮津選手が落車。
いつもはどう頑張ろうが、直ぐに見えなくなる池田選手や山中選手が目の前に。
まだ脚は回るし今日は行ける日なのか!と先頭に出ると言う暴挙に。
当然ながら明らかなオーバーペース、僅か1分位で先頭集団に抜かれました。
少し離れて前を走る山中選手が見えて何処まで背中を見れるかと言う挑戦。
スタート後50分位で見えなくなり、そこからは殆ど抜きつ抜かれつとかも無く
寒さとトラブルとの戦いが始まりました。
高度が上がるに連れ深くなる雪。
車が一回だけ通ってくれていて、車のタイヤ2本分だけ踏み固められてそこだけ走れ
ちょっとライン外して雪の縁に当たると埋まる状態。
そして訪れる第一のトラブル、ボトルの水が出ない。
高度が上がりガーミン読みマイナス9度。
ボトルに入れた真水が凍って全くでない。
そういえばどこかで糖質の入った水分は凍りにくいと言う話を思い出し、立ち止まって
ボトルにジェルを溶かす。出は悪いながらも振って溶かしながらなんとか給水出来るように。
第2のトラブル、変速トラブル。
最初の下りでトップに入れている筈がやたらとギアが軽い。
見るとトップ側から4番目以上に上がってくれず、恐らくカセットのトップ側が凍っている状態。
プーリーも凍っているのか、なんとか使える軽いギアでもゴロゴロと酷い音成り。
止まって氷を取ってもまた直ぐなるだろう、と使えるギアで最後までゴロゴロ言いながら進む事に。
第3のトラブル、ソックスの中が凍る。
3周目辺りからつま先が圧迫され何かと考えたら
泥溜まりに突っ込んだ時に裾から入って来た水が寒さで徐々に氷へ。
出すのもめんどくさいから気にせず走り続ける事に。
第4トラブル、指が動かない。
操作性重視で15℃対応のグローブに変えたのが裏目に出てしまい
下りの度に痺れて指が動かなくなりました。
下りながら手をグーパーして解凍しながらのダウンヒル。
やっとの思いで取り出したポッケのグミを口に頬張るも、硬くて噛みきれず補給断念。
第5、腰痛。4周目で腰痛が耐えられなくなり押して休む事2回、5周目で1回。
寒さによるトラブルは参加者殆どが出ていたのではないかなと思います。
それと後から聞いた話、安全の為に厳しくなった関所設定で完走率15%だったとか。
と、そんなこんなで景色と非日常的な環境を楽しみ苦しみゴールゲートを潜る。
100km総合表彰枠内の6位フィニッシュ。
思い起こせば20歳半ば辺りから毎回出場して、靴を忘れてスリッパで走ったり。
シートポストがズリ下がり気付かず走り膝が崩壊。
リタイアだけはしたくなく第1CPから120km最後まで押して走ったり(タイムアウトで完走扱いにはならず)
とかもあったけど、やっと120km選手を含む表彰台まで30分位の所まで近づけました。
ホンの一瞬だったけど先頭で見えた景色は夢か幻か。
そうそう、残念ながら好物の王滝食堂のステーキ丼がメニューから消えていて名物猪豚丼を頂きました。
とても美味しく今度は猪豚丼と景色を目当てに車で遊びに来ようかなと思います。