ここまでは云わばオードブル。本日のメインディッシュである三国峠を前に、静岡県側に下りてコンビニで体勢を整えるところからが後半戦。
いざ、相模 甲斐 駿河の三国ステージ制覇へ!
山中湖~籠坂峠~須走
都留から富士吉田と山中湖にかけての20数キロに渡る登りで、じりじりと体力を消耗していて、おまけに都留を過ぎてからの気温の寒さで体の動きも悪くなってきました。
そもそも、こんな距離を走ったのは春先の三浦一周を走って以来なので、ロングレンジを走る体の準備ができていなかったようだ。
なのでツーリングの後半はへこへこと後方を付いていくのが精一杯でした。
コンビニ休憩で食べても、それがエネルギーとして活用されるのはすぐにとは行きません。消化吸収されるまで待っていると、ツーリングの時間は削られてしまいます。
携行しているアイテムも補給しながら走るのが長距離ツーリングの攻略ポイントでしょう。
(このようにタカシもポケットの補給食をぱくぱく食べながら走っていました)
さて後半は90kmの花の都公園から。
ここからは園内のサイクリングロードで山中湖湖畔へアプローチ。
山中湖の南岸をさっきの138号で進み、山中湖旭岳から籠坂峠へ入ります。
そのときのGarminの気温計は11度。
標高1100m前後の籠坂峠は、山中湖側から登ると標高差は200m前後ですが、静岡側は須走付近で標高差300m、小山や御殿場で6~700mもあります。山中湖が標高の高いところにあるからなんですね。
路面状況や交通量のことを考慮し、今回は籠坂峠を山中湖側から入り、須走側へ下ることにしました。そのほうが下りも楽しいですしね。
そして正午ジャスト。須走のセブンイレブンに到着。
さっきソフトクリームを食べたばかりですが、ここで昼食休憩です。
冷えた体には温かい麺類でエネルギー補給します。
最近はバイクハンガーを設置するコンビニが増えてきたおかげで、コンビニはサイクリストにはますます利用しやすくなりました。
さてこちらが今日のコースプロファイル図。勾配率をヒートチャートのように色分けで表してみました。
今グラフ中央の105km付近の須走セブンに居ます。
SDA王滝のようにプロファイル図を作れば良かったかもですね。
製作には王滝と同様に隊員2号氏のプロット法を使いました。
この先、115kmまで下ってから、いよいよ本日のメインディッシュの三国峠が待っています。
赤く血塗られたような勾配がやばそうですよね・・・。
須走~小山~明神峠~三国峠~山中湖
さて40分ほどのピットストップの後、再出発。
小山方面に向けてもう少し下ります。
御殿場側は少し温かいが、やっぱり下りは体が冷えます。
国内トップカテゴリーのモータースポーツが開催される、富士スピードウェイのゲート前を通過。
そして「左・山中湖」の青看板のところで左折し、県道147号でいよいよ三国峠への登りが始まります。
左折してすぐにガツーンと10%近い登りがお待ちかね。
ヤングチームはこの後、鬼の形相でカテゴリー1級の峠にアタック開始。
見晴らしが良くなってきたところで、いよいよ斜度20%の坂道が登場。
路面のたくさんの丸い舗装が激坂の象徴です。
タイヤの滑り止めと雨天時の排水能力向上のための加工なんだとか。
ロード練コースの半原越えにもありますよね。(この舗装の名前って正式に何て言うんでしょう?)
ロードバイクのコンパクトクランクとカセットスプロケットの27Tでもぎりぎり登れるかどうかのギリギリの斜度です。
ペダリングを止めて一度足を付けば再始動は難しいです。(クリート嵌める前に失速するから)
「丸丸丸丸丸」の舗装が終わったところで斜度が落ち着き、入口を左折したところから5kmのところで景色が変わります。
一度この神奈川県境をまたぐと、あとは楽勝です。
そして50分ちょいで三国峠のピークに到達。ここまでで117km。
先に到着していたヤングチームがお待ちかねです。ヤングチームは40分弱しかかからなかったようです。
日本のあちこちに「三国」の地名はありますが、ここは近くの三国山が「相模(神奈川)」「甲斐(山梨)」「駿河(静岡)」の3県に跨っていることが由来。
今日のメインディッシュを完食し、十人十色の表情です。
残念ながら、予報に反しての悪天候で、あいにく富士山の姿を拝むことはできませんでした。
しかし名残惜しむこともなく、寒いのでさっさと山中湖方面へ下ります。
(本来なら山中湖とその向こうに富士山を見ながら下れるんですが)
山中湖~石割~山伏峠~道志みち
プランを少し変更し、山中湖から少し進んだところで最後のピットイン。(平野のセブンイレブンはいつも大混雑するので)
石割ローソンの向かいの直売所でぶどうの特大ひと房を調達。
ローソンで補給をすると、最後の小ボスの山伏峠へ。
トンネル手前の温度計は10度の表示。
トンネルを抜けてからの道志みちは、神奈川から富士山方面を目指すサイクリストがよく使うルート。
足は回るだけで加速力はもう余ってませんが、ここからはほぼ下り基調なので、惰性だけで進んでくれます。
道志みちの最後のほうの青野原のサンクスで最後のピットイン。
全員寒くてHPも低いので、こまめに休憩を入れます。
宮ヶ瀬鳥屋~土曜ロード練コース~尾根幹
その先の116kmすぎで道志みちを離脱し、宮ヶ瀬方面へ迂回します。
津久井湖付近の交通量の多さは、この人数でこの体力だと気持ち的にもアレですので。
あとは土曜ロード練のルートに沿って帰ってきます。
環状16号のところまでは明るいうちに走って来れました。
尾根緑道に入ったところで完全日没。
尾根幹のセブンでジャスト12時間。
今まで何度か200km級のツーリングはやりましたが、一番長く感じた200kmでした。
久々に今日のサバイバー写真をパシャっと。
参加したみなさんお疲れ様でした。
来年は景色がもっと楽しめる時期に企画したいと思います。
本日のおまけに、各車の抜き打ち体重測定会を開催。
ボトル抜きで工具などを含むツーリング仕様での計測です。
当店ではバイクとライダーの方法の軽量化についてご相談を賜っております。
追記:動画も編集したのでご覧ください。(アノテーション入れています)
前編へ戻る