全日本レースレポ(3)

最後はメーンイベントの【シニアエリート】。
もっとも高レベルにして過酷なクラスである。
スタート時間も13時と、一番暑い時間帯にレースが行われる。
加えて山本幸平という圧倒的な存在が帰ってきているから、幸平による「80%ルール切り」とともにサバイバルレース必至だ。
TEAM轍屋のエース、大江良憲はもちろんこのクラスで参戦。
「調子? いいですよ〜。星矢と張り合えたらいいですね 」
と、なかなか心強いことを言ってくれる。
嬉しいじゃないか。期待しよう。
パンパンっと、背中を強く叩いて送り出す。

ちなみにこのクラスはランキング上位8人が「名前&チーム名」を紹介されて最前列のスタートラインに着く。
その8番目がエース大江だ! ワオ!

ということで定刻通りにスタート。
山本幸平に続いて2番目で最初のストレートを駆け抜ける。 なおさら期待が高まる。
しかし……。
ここからがイタダケナイ。
上りで、ずるずるズルズルと後退。
コース脇からの呼びかけにもほとんど反応できていない。
暑さと富士見の登坂斜度にやられている。
いつもの、バイクを左右に振りながらグイグイと上っていく力強さが影を潜めて身体が重そうだ。

7周レースでの6周目。
「このままだと切られるぞ。最後だ。死ぬ気で行け!」と叫びながら上りで並走。
苦しさで、かつて無いほど表情が歪んでいるが、ホントに死ぬ気で2人抜き返して13位(80%ルールによる足切りで-1周)でレースを終えることとなった。
芳しくない結果の原因はいくつか考えられる。
ひとつはレース前。炎天下の中をプラプラし過ぎ。日差しで体力を奪われてしまう。
もうひとつはやはり斜度に対する耐性か。
体脂肪率を落とすか、トルクアップが求められるということだろう。

トップは一発を狙ってトップを走っていた平野星矢を、本命・山本幸平(ゼッケン1)が4周目で逆転してそのまま優勝。
やはりワールドカップをメーンに転戦するブリヂストンアンカーの二人の強さは抜きに出ている。
ワールドカップ北米2戦を走って、帰国直後の全日本。端から見れば、時差や体調管理の問題をものともせずにワンツーを決めてしまう。
それでも、彼らが求める走り—世界と互角に戦う—となると、まだまだ足りないコトだらけのはず。
彼らの夢は我々の夢でもある。実現のために頑張って欲しい。
ということで、今年の全日本もお祭り騒ぎで盛り上がりました! みなさんお疲れさまでした!!
各クラスのリザルトはコチラです。

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