7月3日。
初のJ1開催となる北海道ニセコ花園大会が行われました。
前情報がほとんどなく、しかも飛行機移動ということで持って行ける荷物も限られる……そんなワケで、ほとんどの参加者が「素の状態 」で走るレースと言っていいでしょう。
実際にコースは、ゲレンデの中をコーステープで仕切ったり、新しく切り開かれたシングルトラックというように、「路面がまだ出来上がっていない」状態。
富士見や八幡浜のような「完成したコース」ではないため、路面もフカフカだったりヌタヌタだったりと、ある意味変化に富んだものでした。
そんなワケでいつものようにレースレポートです。毎度のことながら敬称略にてお送りします。
レース前日の7/2に現地入り。
一足早く会場入りしていたエース大江に倶知安駅まで迎えに来てもらう。
バイクを組み立てて早速試走。
なるほどなるほど、コレは(自分にとっては)ちょっとやっかいなコースだ。
特に登り。緩い路面の上に草が生えているという、いわゆる「重馬場」がそこかしこにある。
筋力に乏しく絶対トルクが小さいオイラは、このような「重い路面のペダリングセクション」がとにかく遅いのだ。
一方で下りは、林間のシングルトラックや砂利の滑りやすい林道というカンジで気持ちイイ。
シーズン序盤の反省から、前輪タイヤをノーチューブ・クロウ(超軽量だけれど全然グリップしないタイヤ)→スペシャ・レネゲード(そこそこ軽量でちゃんとグリップしてくれる)に交換したため 、きちんとコーナーを攻めることができる。
レース本番でも下りをそれなりの速度で走るためには、苦手な上りをそれなりの位置でこなさなくてはならないのだが、試走の段階で黄色信号。
とりあえず、タイヤの空気圧をいつもより1割アップの2.2kgf/cm2まで上げて、少しでも転がり抵抗を小さくさせようと試みる。
新設コースは1周 5km。エリートはそれを6周。
いつもよりちょっと早い、午前11時にスタートする。
スタート直後の右コーナー。早速左右それぞれで落車。ギリギリ巻き込まれずには済んだが、自分の強引さが欠けてちょっと出遅れ。せっかくの12番目コールだったのに、28〜29位まで落ちる。
そして最初の小ループの出口で、前を走っていたオダジーが行き場を失って急停止。あおりを食ってコチラは落車。そのスキに何人にも抜かれる。むぅぅ、焦る。
そして苦手な上り。やはり周囲のライダーに比べると身体が動かない。
前に目を向けると、先頭は遙か前。しかし集団を牽引するのは同じジャージを身にまとう大江じゃないか! いいね!!
前に入って欲しくない岩井商会のライダーたち(スミマセン、みんな後ろ姿が似ているの区別が付きません)の後ろで下りへ。
案の定詰まってしまい、背後でもてあまし気味だ。
上りがもう少し速ければ、 こういったライダーの前で下りに入れるのだが、それができない悲しさ……。
2周目に入っても、「上りで離され、下りで詰まる」を繰り返す。
3周目あたりからは、パンクやメカトラで遅れるライダー達が出始める。3up合田正之、スペシャのケースケ(合田啓祐)etc、etc。こちらも気をつけなければならない。
一方で、Tサーブ神谷知明やトピーク池田祐樹のように、後ろから確実に一人ずつ抜いていくライダーも存在するワケで、彼らに付いて行けるぐらいになりたい、と思う次第だ。
本部テントを通過するたびに、解説を担当をするやまめ工房・堂城賢が「大江くん、今3位を走っているよ〜!」なんてアナウンスしてくれる。ホントすげーヤツだ。
レベルが違うとはいえ、なんとかコチラも会心の走りをしたいのだが、上りで前方に目を向ければ、ノース(北島篤志)やオダジーがそこにいる……というのに、追いつけないもどかしさ。
1周目にできてしまった差のまま、レースは進んでいく。
5周目。後ろからリョーくん(酒井領)が追いついてくる。キョーゴくん(井本京吾)とともに、昨年のエキパ時代から前後して走る機会が多く、なんとか前でこらえたいところだが、パスされてしまう。
そしてそれが自分にとっての最終周回となってしまった。
きちんと6周回を走り切った最終ライダーはオダジー。最終周には完全に失速しながらも、小さく右手を挙げながらゴールラインを通過する。
そんな光景を見るオイラ。彼の小さなガッツポーズがどんなに輝いていたことか。
順位上は小さな差に見えるかもしれないが、周回数が違うという屈辱はレースを走った者にしか分からないかもしれない。
次戦は(一応)7/17の全日本選手権。しかし出張やらナニやらが予定されており、まともなコンディショニングが出来そうもありません……。
そんなワケで、7 /31の白馬J1でこの仮を返す走りができればなー、なんて思う次第であります。
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