BGサドルの選び方ガイド

轍屋ではすっかり店頭のサドルがBGサドルだけになってきちゃいました。これはBG FITをやっている影響なのですが、それだけではなく価格の手頃さもあってオススメしています。

というのもサドルって消耗品なんです。使っていると転んでいなくてもベースが曲がってきます。BGサドルは内容の割に価格が手頃ですから曲がっても懐のダメージが少なく済みます

さて、たくさんあるBGサドル。どれが自分に適しているのか、悩んでいる方もいらっしゃると思うので簡単なガイドを説明したいと思います。

まずエクスペリエンス。乗り方とでもいいましょうか。レースに使うのとツーリングに使うのとではやはり求められるものが違います。 これで分類されます。

レーシング
最もレーシーなのがローミン。TT/トライアスロンやマスドロードなど骨盤が倒れた、深い前傾姿勢が前提のモデルです。この為、股関節、ハムストリングなどの柔軟性が求められます。 また深い前傾姿勢のときには、体重はあまりサドルにかからないためベース(サドルの形状をなすプラスティックの部分)は結構固め。パッド(クッション)の量も少なくなっています。

ニュートラル
中間にあり、幅広い人に使えるのがトゥーペ。パッド量は少なめですが、ベースがハンモックのように”しなる”ため、ハードそうな見た目の割に乗り心地は結構いいです。このためレース、ロングライドどちらでも対応出来る懐の広いマルチモデルといっていいと思います。 ただ、坐骨部分に荷重が増えるゆっくりライドだと痛みが出やすいかもしれません。 2011年、カーボンレールのモデルも発売されており、現在のBGサドルの中核モデルとなっています。 ちなみにフルカーボンのモデルは2010年に続き、2011年でも発売中止となりました・・・いつ出来上がるんだ?!

ロングライド
最もコンフォータブルなのがアバター。リラックスしたポジションで長時間乗る場合、サドルへの荷重が増えるのでパッド量は多め。ロングライドに一番向いているサドルです。一度使うと「手放せない」というお客様も多いです。またクッション量が多いため、一番許容能が高いサドルとも言えるかもしれません。

と、ここまでがロード用としてラインアップされているモデルの分類。

そして、メーカーとしてはXC用としているため、なかなか目につかないものの、実はトゥーペとアバターの間ぐらいにラインナップされているのがフェノムです。
XCでは路面状況により着座位置が変わるため、移動しやすいようにベースはやや固め。振動はあるのでクッション性はある程度欲しいのでパッド量はアバターほどではないですが多めになっています。
ロードのプロツアーもこのサドルを選択している選手もおり、メーカーもそれを配慮して2011年モデルから転倒時にサドルを守るバンパーを小型するなどロードにもマッチするデザインになっています。
ちなみに僕が昨年の糸魚川で使っていたのもこのモデルです。

ローミンが最新モデルということで持てはやされている感もありますが、柔軟性のあるピュアレーサー以外、ほとんどの人の使い方だとトゥーペないしアバターが適合します。また、意外な感じもしますがフェノムも結構オススメです。

ところでここで重要になってくるのがサドルへの座り方。
以前の日記にも書きましたが、TTポジション以外では基本的に坐骨と坐骨結節が触れることになります。ローミンなんて坐骨だけで座ると超痛いです・・・。

BGサドルを試したい!という方には、テストサドルもご用意していますので、興味があればご相談下さい。

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