雨中走行(1)

毎年11月に実施している伊豆紅葉ツーリング。通常は現地までクルマなり電車なりで移動しますが、3月に続いて再び現地まで自走しようと計画! 天気が良ければ悩むこともないのですが、天気予報を見ていると微妙……。

当日が終日雨なら紅葉ツーリング自体が中止となります。ところが、どうやら前日から当日朝までが雨。紅葉ツーリング自体は行えるけれど、道中が……どうするドウスル?

ワザワザ雨の中走るというのは、かなりステージの高い行為といえるでしょう。雨対策をせずに全身ズブ濡れになれば風邪を引いてしまいますし。対策をしたところで、そんな行為自体がビョーキというか……。普通の人には理解できないかもしれません。

まぁ、滝に打たれるようなものかと(精神修行かっ!?)。「行くしかないでしょ!」と決行を決意。

実は、2ヶ月ほど前になるのですが、雨用のウエアというのを揃えていました。雨でもロードに乗れるように……と思っていたのですが、やはり雨だと走ることもなく、1時間程度チョロっと使用してそれっきり。チョロ使いだと身体が濡れることもなく、快適そのもの。しかしコイツの限界はどこにあるのだ? 存分に使ってみて、限界性能を確かめたい、というのもありました。

アメリカの自転車アパレルメーカーであるベルウエザーの「アクアノー」というシリーズです。そのままなネーミングですね。ジャケット、パンツ、シューズカバーがあります。

ジャケットは、蒸れにくいように、内部にメッシュ素材を入れた2重構造。脇の下と背中にはベンチレーションが設けられています。

パンツはヒザ上部分を立体縫製して、ペダリングがしやすくなっています。

シューズカバーは裏面が起毛仕立て。保温性も考慮されているので、極寒時の防風シューズカバーとしても使えるでしょう。

ということで、8月に一緒に京都へ自走した第一曜日氏をそそのかして、一緒に走ることにしました(付き合ってくれて本当にありがとう!)。ちなみに彼は、雨対策グッズを全て100均で揃えてきたようです。100均カッパに得意のガムテ工作を施して、身体にフィットさせ、使い捨てるつもりらしい。さらにGPS等の電子デバイス類も雨対策をしっかりと施してきている様子。

さて、午前2時前の出発予定が、お互い準備に手間取って遅延し、2時半出発。外は土砂降り……。とりあえず、真夜中の国道246号→国道136号をひた走り、1時間で平塚。国道1号に入り、さらに1時間で小田原到着。西湘バイパス&箱根新道が無料化されたおかげで、国道1号はクルマが少なくなって走りやすくなっています。

小田原の7イレブンで補給&休憩。

ところでレインウエアを着ていると、ちょっと買い物、ちょっとトイレ、といった些細なコトにイチイチ手間取りますな。案外とタイムロスが多いのです。

そして、厚木あたりで一時小降りになっていた雨が小田原を前にして激しさを増し、それにともなって快適だった肌環境もグショグショに。腕周りと足元の濡れ方が激しいです。主原因の特定は難しいですが、浸水と発汗の両方なのでしょう。このあたりは追って検証するとしましょう。

5時に小田原を再出発し、豪雨の熱海を通過して、5:50に伊豆多賀着のファミマに再びピットイン。峠越えに備えて再補給です。

そして伊豆の急峻な斜面をインナー×ロー(26×23T)ほぼ固定で上り、6:50に山伏峠着! 天気予報通り雨が上がり、空が明るくなります。よかったよかった。しかし時間が押し気味。集合時間に間に合わなさそうです。ヤバイ!

7:20に修善寺の7イレブンに立ち寄り、買い出しがてらレインウエアを脱ぎます。体幹はさほど濡れてはいないものの、足元は冷たい〜。

そして8:20、予定時刻から30分ちょっと遅れて天城着。2時半発でも余裕で到着できるかと思っていましたが目算を誤りました。お待ち頂いた方々、本当にスミマセンでした!!

そうそう、雨天時はスリップストリームが使えない(使いにくい)という問題があります。前走者の背後に付くと激しい水しぶきを浴びてしまうからです。自転車の街として世界的にも知られる存在となった、アメリカ・オレゴン州ポートランドを訪れた際、
「(ロードバイクでの)練習会に参加するためには、リアのマッドガード装着が義務づけられています」
と聞いたことも頷けます。ポートランドは雨が多く、にもかかわらず自転車が盛んなので、そのようなローカルルールが存在するのでしょう。

そんなワケで前半は雨が激しく、後半は時間に追われたために、ほとんど写真を撮ることもない道中となってしまいました。
(つづけ)

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