火曜周回にて

毎週火曜日の夜は緑山で周回練習をしています。1周2kmちょいですから、グルグルと回っているウチに抜かれたり抜かされたりして、速い人も遅い人も、ロードの人もMTBの人もクロスバイクの人も、なんとなく一体感を得られるのが嬉しかったりもします。
お互いのスピード差を体感してそれが励みになったり、人の後ろ姿を見ることでペダリングスキルを盗んだり、というようなメリットもありますし。
そして初めていらっしゃった方が最初におっしゃるのが「みなさん速いですね〜」ということです。
緑山周回にあるTBSスタジオの上り坂だと、乗り始めて間もない人は時速10〜15kmぐらいでしょうか。それに対して、コチラはおよそ時速30km。抜く瞬間だけは、一気に抜き去らないと右側へ膨らむ時間が長くなってしまいますから、ダンシングで一瞬加速するワケです。
そういうことで、およそ倍のスピード差ですから、「速い」と感じるのも当然かもしれません。
そして、何年も自転車に乗り続けていると、やっぱりベースからして速くなっているんです。生まれながらにして速い人などいませんし、ある日突然速くなるワケでもありません。継続しているから速いのです。日々の進歩はほんのわずかですが、何年というスパンで積み重なっているから速いんです。
体調を崩したり、仕事が忙しくなったり、はたまた子供が生まれたり親が倒れたりといったような事情があれば、水前寺清子の歌ではありませんが「3歩進んで2歩下がる」と後退だってします。いや2歩どころか、4歩も5歩も下がることだって珍しくありません。
それでも再び乗りはじめれば、時間が経ってみると昔より速くなった自分に出会えたりもします。
そういうことは、ジョギング……というかランニング、もしくは水泳のように、道具をほとんど使わないスポーツだと皆さんすんなりと頭に入るみたいですね。でも、”自転車”という大きな機材が絡んでくると、どうも難しくなってしまう場合があるようです。
「せっかく高くて軽い自転車を買ったのに、サイクリングロードで抜かれてしまう」
当たり前のことです。
高くて軽いランニングシューズを履いたら、すぐにフルマラソンでサブ3を出せるわけではありません。
レーザーレーサーを身につけたって、マイケル・フェルプスにはなれません。
「継続は力なり」です。
自転車もやっぱりスポーツですから、続けなくては速くはならないんです。
そして、続けていれば確実に速くなります。

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