竹谷賢二

TK本人のブログを筆頭として、すでにアチコチで書かれていますが、竹谷賢二さんが引退されました。
オイラと同い年の69年生まれ。2000年の全日本選手権を制したことでサラリーマンを辞める決心をしたということなので、31歳でプロに転向という遅咲きライダーでした。
以来40歳目前まで約10年にわたって日本のXCレースシーンを牽引してきたワケですが、彼の才能は「努力を惜しまず継続できる精神力」にあると思います。普段の練習にしてもそうですし、ひとたびレースが始まってからの集中力にしてもそうです。
ライディングが格好いいわけでもなくスムーズなわけでもなく、最後まで荒削りのままでした。でも彼らしい無骨で熱い走りを貫き通し、周りの人たちを巻き込んで熱狂させてきたのが竹谷さんでした。
プロライダーを辞める最後のレースに彼が選んだは、プロを意識した最初のレースでもあった全日本選手権。そして彼が持てる全ての力を発揮しての激走だったことは、誰の目にも明らかでした。順位に関しては惜しくも山本幸平に次ぐ2位となりましたが、これから円熟期を迎えるであろう上り調子の幸平と、すでに選手としてのピークをとうに過ぎたはずの竹谷さんとの最後のガチバトルは、タイム差こそ開きましたが涙なくしては見れないものとなり、竹谷さんの最後の勇姿は我々の網膜にキッチリと焼き付いたのでした。

関連記事

最近の記事 おすすめ記事
PAGE TOP