シューズの固定位置

qe38395e382a1e382afe382bfe383bc2今月号のバイシクルクラブ(2009年6月号)128ページでも触れられていますが、オイラにとってQファクターはとても重要な問題です。
非力で練習嫌いな人間(←自分のこと)がトップライダーと互角に張り合うためには、効率的なペダリングが不可欠となります。逆に言えば、効率を最適化させれば、長距離だとどうにかなる、ということかもしれません。だから本来は、Jシリーズのような短距離・短時間のごまかしのきかない世界では、なかなか思うような順位を残せないのが実際です。
と書いてしまうと誤解を生むかもしれませんね。「長距離こそ実力だろ。30分〜1時間弱のシクロクロスこそ、誤魔化して来れるんだ」という意見もあるからです。
確かにその通りです。しかしそれは、乱暴に言うなら筋肉の質の違いだと思います。筋肉には、瞬発系の速筋と持久系の遅筋とがあることは知られていますが、生まれながらにして筋肉が太い、すなわち速筋が発達している人にとっては、集団内での位置取りや小さな上り返しで速度を維持することへの負担が少ないのです。一方で遅筋の割合が多い人にとっては、インターバル的に大きなパワーを出すことが苦手とされていて、オイラはまさにその部類に入ります。
小学生の頃から、たとえば短距離走が遅くて仕方ありませんでした。ケイドロでは真っ先に捕まります。懸垂や上り棒だって満足にできません。一方で、高校のマラソン大会では、特に陸上の練習をしていたわけではないのに、15kmの校内マラソン大会で1時間ちょい(65分ぐらい? けっこう早い部類だと思います)で走っていたと記憶しています。
つまり、速筋が多い人は1時間以下のライドで、遅筋が多い人は2時間超のライドで、それぞれ好成績を残しやすいのだと思います。だいぶ話が逸れてしまいましたね。。。
で、ペダリング効率を最適化するためにQファクターを狭くしているのですが、これはバイクを左右に振らず、骨盤も左右に振らず、一定の位置でペダリングをし続けるからこそ効率的といえることだと思います。山﨑さんの原稿にも書かれていますが、「歩くように」ペダリングをするためです。1本のラインを挟んで、できるだけ狭いところで足を回す、骨盤の真下でスネを動かす、ということです。
そのためにシューズの固定位置は、左右のカカトがチェーンステーに当たらないギリギリの所を追求しているのです。

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