レース終了後に一泊しまして、本日再び羽田空港を経由して戻ってきました。
では、昨日から本日にかけての動きを、写真とともに振り返ってみましょう。
【25日】　

朝食を7時に食べた後、スタッフは8時に現地に入り、ブーステント設営が終わった頃を見計らって梨絵ちゃんと竹谷さんも来場。さぁレースの準備です。フィード（補給）で使うボトルもしっかり用意しましょう！

シートピラーにはユッチンソンの瞬間パンク修理材、ファストエアを取り付けます。泡状の液体ゴムが出てくるスプレーみたいなもので、小さな穴ならふさいでくれます。パンクしてもとりあえずテクニカルアシスタンスゾーン（ピットみたいなものです）まで戻って来られるのです。

朝8時半からは、スポーツクラスのレースが開催されました。そこで実走した自転車をチェック。どのぐらい泥が付着しているかで路面状況を予想し、タイヤとチェーンオイルを決めます。未明まで雨が降っていましたが、その後は晴時々曇り。路面が乾きつつあるので、判断に迷うところです。

そうそう、この人の存在を忘れてはいけません。スタッフ紹介その4は片山壮平さんです。梨絵ちゃんの最大のサポーターで、本日の応援団長です。

ジョーさんによるマッサージと、ローラー台を使ってのウォームアップを済ませたら、いよいよ選手招集。そして10時半に定刻通りスタート。気合いの入っている真下正美さん（ブリヂストン）が勢いよく飛び出します。

一周目の前半ループをこなしたところで、後続を離してバックストレートを通過。ちょっと肩に力が入っているかな！？

梨絵ちゃんを追うのは矢沢みつみさん（シーナック・スペシャライズド）。平地やダブルトラックでの力強いペダリングは、きちんと乗り込んできている証拠です。

各所に散らばったスタッフは無線を使ってやり取りをしています。たとえばタイム差を計測して本人に伝えたり、逆に選手から欲しいものを聞いて、フィードゾーンですぐに渡せるよう用意させたりします。

レース中盤になると、梨絵ちゃんの緊張もほぐれてきたようで、リズミカルな息づかいとペダリングで力強く後続を離します。4年前のアテネ予選時は後半タレて中込由香里さん（シーナック・スペシャライズド）に抜かれましたが、最後までペースを保つ強さを身につけました。

レース中は、フィードも大切。それじゃないと2時間近く走れません。そしてボトル半分しかドリンクを入れていないことにも注目してください。今回は1周5.5kmの中に2カ所のフィードゾーンがあるため、バイクを重くしないよう、少量をこまめに摂っていくのです。

そしてゴール！　やったぜ！　北京オリンピックの内定が決まった瞬間です！
1片山 梨絵／神奈川県／1:52:11.72／　　　　　／15.17km/h
2矢沢 みつみ／山梨県 ／1:55:54.89／+3:43.17／14.68km/h
3中込 由香里／長野県 ／1:56:00.77／+3:49.05／14.67km/h

レース後は、報道陣や応援団にもみくちゃにされてタイヘン。近づくこともままなりません。

ようやくブーステントに戻って、出走前のマッサージを受ける竹谷監督に優勝の報告。この調子で男女アベック優勝を狙いたいところです。

14時スタートの男子エリート。1周目から飛び出したのは22歳の山本幸平選手（ブリヂストン・アンカー）。背中を丸めながらの躍動感溢れるフォームで、グイグイと激坂を上り、下りコーナーを攻めます。竹谷さんは残念ながら序盤の波に乗れず（リアタイヤの選択ミスだったようです）、途中でホイールを交換するも3位でした。
1山本 幸平／長野県／1:48:13.63／　　　　 ／18.87km/h
2小野寺 健／京都府／1:49:41.54／+1:27.91／18.61km/h
3竹谷 賢二／千葉県／1:52:23.32／+4:09.69／18.17km/h

レース後の表彰式では、スペシャライズド・ジャパンの社長からシャンパンの差し入れ！　レッツファイト！

そうそう、レース会場でうざったいぐらいにラブラブな空気を流している2人を発見。今年からチーム・トレック＆ゲーリーフィッシャーの監督兼メカニックを務めている、堂城賢（タカギマサル）とチエゾウです。

夜は宴会！　スペシャライズド・ジャパンの社長である馬場誠さんも駆けつけていただき、チーム一同で喜びを今一度噛みしめます。でも、北京オリンピックはこれからですからね！

すみません、完全に酔いつぶれました。
　
【26日】

レース翌日の新聞各紙スポーツ欄には、片山梨絵五輪代表決定の記事が掲載されました。一番大きく取り上げたのは山陽新聞（←梨絵ちゃんは岡山大学出身）らしいのですが、どなたか持っていませんか？

機材が満載されたスペシャ号は、エディさんが運転して帰ります。ご苦労様です！　約1000km、10時間以上の独り旅です。
　
ということでお疲れさまでした！
(CUB)