エンデューロSL

2007-07-15なんとなく連日続いているインプレ。。。
本日はエンデューロSLプロカーボンだ!
そもそもエンデューロは、ひたすら続く下り基調のトレイルを走り続けることを目的としたバイク。あくまでもターゲットは「下り基調」なので、上り返しのクライミングセクションももちろんアリ。だからダウンヒルバイクとは異なり、フロントには3段の変速がしっかりと付き、重量も軽く仕上がっている。
さらに今年のエンデューロSLは、FACTカーボン仕様フレームも用意され、本日ワタシが乗車したエンデューロSLプロカーボンは、Mサイズで13kg台で収まっているのではないだろうか。

前後とも6インチトラベルが与えられたスペシャ独自の前後サスは、正直なところ”眉唾物”と感じていたのだが、これが乗ってみると驚くほど軽い。動きの軽さ(摩擦抵抗の少なさ)もさることながら、コーナーがきつくなるほど軽快感が増幅されて、取り回しがしやすいのだ。
多くの人が苦手とするであろう滑りやすい浮き砂利の路面でも、バイクを倒し込むのに力がいらないから、左右バランスやブレーキングに対してより多くの集中力を注ぐことが可能。結果としてタイヤのサイドノブをしっかりと使い切ることができる。
激しい下りでも、バイク重量の軽さと機敏性を活かして、ガンガンと方向を変えられちゃう。
「富士見パノラマを走ると2,3本で全身が疲れてしまう」という人は、サスのトラベル量に頼った重たいDHバイクではなく、こういうバイクに乗るべきだろう。
その軽さは、上りやオンロードでの走行感でも存分に発揮され、ノブを回すだけのアンチボビング機能を働かせれば、しっかり軽快に上ることが可能だ。クロカンバイクなみ……とは行かないが、相当高いレベルでる。ちょっと乗り慣れた人なら、自走の上りも苦にならないはずだ。
こういったバランスの良さは、少々指向は異なるが、コメンサルのMETA5(←これは前後5インチトラベルのシングルクラウンモデル)に通じるものもある。昨日のトライクロス同様、バイク全体がインテグレート(統合)された性能を発揮している。
一方、ネガティブな意見としては、前ハブのアクスル径が25mmのため、ホイールの選択肢が少ないことが上げられる。これにインストールされているROVALのオールマウンテンホイール【トラバースDISCチューブレス】は申し分のない性能ではあるが、「スペアホイールを用意したい」「もう少し激しいDH向けホイールを組み合わせたい」などという場合は、MAVICに代表される完組ホイールは組み合わせられないのだ。しょぼぼん。
そういった観点から見ると、後々パーツを交換して走行性能をグレードアップする……とアレコレ考えて楽しむ余地は少ない。ポジション関連やトランスミッション系、そしてタイヤに限られてしまうのではないだろうか。ま、トータルでの完成度がそれだけ高いからいいのかもしれないですね。
(CUB)
参考までに、ようやく本日発表となったシリーズの予定価格は下記のようなカンジです。
エンデューロSLプロカーボン 630,000円
エンデューロSLエキスパート 441,000円
エンデューロSLコンプ  378,000円

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