12月3日

031203 そういや先月は、偶然にもベルギーに縁のある方2人がご来店された。一人は元プロ選手で、現在は沖美穂さん(日本人としては現在圧倒的な強さを誇る女子ロード選手)のヨーロッパでの活動をサポートしているSさん。もうひとかたは、ライトウエイプロダクツジャパンができる前にGTの輸入をされていたNさん。Sさんはベルギー在住、Nさんは今年の春までベルギーに住んでいたとののこと。
 そんなディープな自転車人間に会うと、当然自転車談義になるわけです。で、行き着く末は「日本は自転車に乗る環境が悪いよねぇ」というところなのだ。
 自転車が盛んなヨーロッパ、なかでも北方は自転車乗りにとって素晴らしい環境。「家を出てから、一度も足を着かずに100km走れるんだよ。流していても平均時速20kmは楽にキープできる」という話を聞けば、首都圏在住者にとってはウラヤマシイと思わずにはいらない。
 オイラは、残念ながらベルギーやオランダには行ったことはないけれど、何度か訪れたドイツではというと、サイクリングロードを歩いていると怒られるんですね。信号待ちの歩行者が自転車レーンに足を踏み入れていることすらNG。もちろん、路肩の自転車レーンにクルマが駐車されることないし。かたや日本はというと、“自転車道”とは名ばかりで、鶴見川サイクリングロードなんかは、ただの散歩道ってカンジだし。自転車よりも犬の方がデカイ顔をしているような… (笑)。
 なんでこんなことになっているのだろう? よく指摘される“道路行政問題”とか、“自転車台数”とかもあるけれど、オイラは“個人の意識”が一番の問題なのではないか、と思っている。
 自転車に乗る方も、歩道を走るのが当然になっているし、右側通行や夜の無灯火走行も当たり前。また、多くの人が自転車で車道を走ったことがないから、ドライバーも車道を走る自転車に対してやさしい運転ができない。そもそもクルマが横暴だから、とてもじゃないけど普通の人は車道を走る気になれないだろうし。
 こういった悪循環を解消するにはどうしたらいいのだろう? 自転車を歩道通行禁止にする、歩行者をサイクリングロード立ち入り禁止にする、といった厳格な住み分けが最終的には必要なのだろうが、あんまり現実的ではないですねぇ。せめて「自転車は本来車道の左側を走るものだ」という意識をみんな(自転車に乗らない人も含めてです)が持つだけでも、だいぶ改善されると思うのだけど…。

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