デオーレXTの公開日になりました。まぁ、この業界もいろいろと報道規制がかかっております。プロトタイプに試乗したのは…もう昔すぎていつだったか覚えていないなぁ(笑)。
さて、某誌にも書かせていただいたが、はっきり言ってXTのデュアルコントロールレバーは、XTRよりも操作性がいい。人(指先)の動きをきちんと考えてデザインされている。「XTRは軽さを優先させてあります」ということだが、軽さよりも何倍ものメリットがありそうなレバー形状。レバーだけ移植できないものだろうか…と考えてしまったりする。
加えてインジケーターが変速ユニット部に内蔵されているのもスマートで◎だ。XTRの場合は、ロードと同様にシフトワイヤの途中にインジケーターを取り付けるのっだが、コイツが幅狭ハンドルだと見づらくなってしまうのだ。フロントバッグを組み合わせたり、変速バナナを使って強制的に下方向へシフトワイヤを導いていると、もう見られたもんじゃありません。まぁXTRで出た問題点が、この1年でいろいろと解決されてきたんでしょうね。
ところで気になるのがラピッドファイヤーの今後の動向だろう。「今後もしばらくは生産しますよ」ということだが、いつまでというのは未定らしいです。まぁ、少なくとも2、3年は細々と流通しそうですね。
そしてデュアルコントロールレバーが出た以上、ラピッドファイヤーは今後進化しません。今のが最終型だそうです。「これ以上の性能アップは望めないので」ということだそうです。うーん確かに…と納得しつつ少し考えてみると…ホントだろうか?
シフトレバー単体としてのデザイン・性能・操作性は、最終型となったラピッドファイヤーSLで行き着くところまで行ってしまったのは確かだ。しかし、組み合わせるリアディレーラーはまだまだ余地があるんですよね。XTRや新型XTに採用されているいくつかのすばらしい機能(チェーンステーへのラバーバンパーや、34Tスプロケでも音鳴りのしないパンタグラフ部のスラント具合とか)は、是非ともトップノーマル用をリリースして、ラピッドファイヤーユーザーにもそれらの恩恵を与えて欲しいと思うところ。まぁ、ローノーマルを使え…ってことなのかもしれませんが、それは…、ねぇ…。