6月19日

030619 オイラは、ドロップハンドルの自転車にカンパのパーツを使っている。するってーと、「なんでシマノじゃないの?」と、たまに聞かれるのだ。どうしてなんだろう…と、ここ2年あまり自分でもいろいろと考えてみた。カンパの方が高いのに。
 カンパ装着の理由はいくつか挙げられる。自分にとっては、ドロップハンドルの自転車は趣味の乗り物だから本場イタリアにこだわったのだとか、カンティブレーキとの相性を考えるとレバー側にリリース機構の付いているカンパ・エルゴパワーの方が使いやすいとか、レコードのカーボンレバーは冬でも指先が冷たくなりにくいのだ(ホントかよ!?)とか…。
 でも一番の理由はというと、その性能のすばらしさにある。といっても、変速性に関してはシマノの方が数段上だ(と思う)。カンパが優れているのはブレーキタッチ。素晴らしいの一言に尽きる。この理由は簡単だ。
 シマノのブレーキレバー(デュアルコントロールレバー)は、ブレーキレバーに変速ユニットが載っている。ブレーキレバーを操作するたびに、変速ユニットも動くのだ。サスペンションでいうなら、バネ下重量がとても重い状態。重たいものを指で動かしているため、“リニア”とはほど遠いレバータッチになってしまう。
 これに対してカンパのブレーキレバー(エルゴパワー)は、ブレーキレバーと変速ユニットとが独立しているのだ。つまり、ブレーキレバーのレバー部分単体の重量がとても軽く、サスペンションに例えるならバネ下重量が軽量に仕上がっているのだ。結果として、ブレーキレバーを引きが軽く、ブレーキパッドとリムとがコンタクトする瞬間も把握しやすくなっている。
 なんて事を明日発売の某誌の某記事に書き込みたかったのだが、いかんせんカンパに関する企画ではなかったもので(それ以前に、ロードの記事でもないのだけれど)…。
 そうそう、それにリアが10速というのも大きなポイントですね。まぁ、新型デュラエースも10段にはなるけれど、今頃ですか? ってカンジ。カンパが 10段をリリースしたとき、シマノの神保さんは「アレは必ず失敗する」と断言し、「シマノに10段化はない」と明言していたのに。
 ということで、カンパのブレーキ性能と、シマノの変速性能を併せ持ったパーツがリリースされることを切に願うのだが…果たしてそういう日は来るのだろうか。

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