2月11日

030211今日は、あるMTBの組み替え作業を行った。
このバイク、実は昨年組んだものなのですが、ダウンチューブが割れてしまったのだ!! そこで輸入元に連絡し、ワランティーで新しいフレームに交換しても らったというわけっす。こういうことって意外と少なくなくて、実は昨年末にもシートチューブが割れてしまったMTBがありました(別のメーカーですが)。
フレームが“割れる”なんて不良品を売っているひどいメーカーだな…なんて思われる方もいるかもしれませんね。でもちょっと待ってくださいよ。
高価なフレーム(特にXC用MTBやロードバイク)ほど、壊れないギリギリの軽さを追求するというもの。壊れないギリギリの軽さ、さらに最近の風潮として は、壊れないギリギリの柔らかさを追う傾向にもあります。小難しく表現すると、『安全マージンをいかに削るか』ってことです。
もちろん壊れないにこしたことはないけれど、元の安全マージンが小さいから、ちょ?としたミス(ほんの少しの溶接の不手際やパイプの個体差、熱処理時の温 度など)でこういった不具合が出るリスクも大きくなってしまうわけですね。しかし、リスクを恐れたら軽量かつしなやかなバイクは作れません。メーカー(特 にハイエンド製品を作っているメーカー)にとって大切なのは、不具合が出てしまったとき、いかに誠意のある対応をするか。そして次の製品開発に活かす か…ってことではないでしょうか? 今回の件でも、お詫びの言葉と共に直ちに03改良バージョンのフレームを送っていただきました。
かつて、ローラー台専用バイクのヘッド部にクラックが入った、と持ち込まれたことがありましたが、メーカー担当者からは「保証期間を少々過ぎているし、 ローラー台では割れなるはずがない」と、かたくなに突っぱねられたこともあります。残念ながら当店は、そのメーカーとは疎遠になりつつあります。

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