スペシャライズド 2015 (#2)

SPECIALIZED 2015 - Dealer's Launch先週のスペシャライズド展示会に行ってきましたシリーズの続きです。
今回は同社が掲げるコンセプトやキー・フィーチャーに焦点を当てながらご紹介します。



 

Disc Brake ROAD

SPECIALIZED 2015 - S-Works Tarmac Disc Di2新型ターマックルーベSL4の上位グレードにディスクブレーキ仕様を投入。
ただブレーキ台座を付けただけではなく、ターマックやルーベのフレーム特性をスポイルすることなく安定した制動力が備わりました。
どちらもリアのエンド幅を135mm化するに際して、チェーンラインを適正化するためにMTB用ディスク対応ホイールとは異なるフリーボディ設計を採用(Roval RAPIDE SCS ホイールセット)。
変速時の問題をきちんと解決してからディスクロードバイクが製品化されました。


SPECIALIZED 2015 - DIVERGEミドルレンジには新しくDiverge(ディヴァージュ)が登場。
シマノ製のドライブコンポと油圧式ディスクブレーキ、前後スルーアクスル、CG-Rシートポスト、700x30cの太めなタイヤを装備して、砂利道の林道走行なども快適に走れるスペック。
ルーベよりもグラベルロードツーリングに特化した仕様になっています。
その他のディスクロードもリアのブレーキキャリパーはチェーンステイ上にマウント。
これにより乗り心地ペダリング効率の両立ができるリア三角のフレーム設計になっています。


 

650B

SPECIALIZED 2015 - Enduro 650b「MTBといえば29er」だったスペシャライズドもついに650BホイールのMTBを本格展開。
スタンプジャンパーFSR、オールマウンテン用途のエンデューロ、MTB入門用のロックホッパーに加えて、新たにエントリー向けに登場したピッチ(Pitch)とジンクス(Jynx)がこのホイールサイズに。
トレイルライドのタイプに最適なホイールサイズを選ぶことができるようになりました。

SPECIALIZED 2015 - 650b tyre29erでは取り掃えなかったネガティブ要素を改善したのと同時に、29erの開発過程で培った142+などの大径化の技術をこれらのモデルにふんだんに投入。
そして魅力的なのは完成車だけでなく、650B用のホイールやタイヤ製品も充実していること。スペシャライズドが29erだけでなく650BのMTB市場にも積極的になったということでしょう。


 

Women’s

SPECIALIZED 2015 - Womens女性向けのカラーリングやフレームサイズだけでなく、サドル・グリップ・シューズなど、ライダーとバイクの接点になる部分にまで「女性専用」の商品展開に力を入れているのもスペシャライズドというメーカーの魅力。
XC向けMTB、レース&ツーリング向けロード、トライアスロン、クロスバイクなど、幅広い用途のスポーツバイクに女性用ラインナップを充実させています。


SPECIALIZED 2015 - Myth - Women's Saddleこちらは女性向けMTB用サドルのミス(Myth)。
もちろんBody Geometory FITに基づいた設計であり、さらに女性ライダーからのヒアリングによって改良が加えられたデザインになっています。こちらのサドルは女性向けMTBのほとんどに採用されています。


SPECIALIZED 2015 - Era Expert完成車ではフルサスMTBのエラ(Era)が29erになって復活。
Epicと同じXCライド向けという位置づけで、BRAINショックも搭載。
Epicよりももうワンサイズ小さいフレーム設計になっています。
そしてこれまた他のXC製品と同様に、装備パーツなどがレースREADYなパッケージとなっています。


 

Aluminium is Back

SPECIALIZED 2015 - S-Works Allez中堅ロードバイクのアレー(Allez)は、昨シーズンモデルから投入されたスマートウェルド製法フレームのラインナップが拡充。さらにグラベルロードのディヴァージュ(Diverge)や女性用ロードのドルチェ(Dolce)などにもその製法が採用。
アルミなのに乗り心地はスムーズでありながら、ちゃんとペダリング剛性も確保。カーボンフレームでできたことを低コストなアルミで実現できたのが、これらのアルミバイクのラインナップ。

SPECIALIZED 2015 - S-Works Allezアレーについては「ライバルは他社のアルミロードではなく、カーボンバイク」という位置づけ。アルミをロードバイク市場の最前線に押し戻すというのがコンセプト。
コスパだけでなくパフォーマンスでもカーボンバイクを凌駕するかもしれない!?

(写真の完成車は特別仕様で実際の販売フレームとは異なります)


 

more fun

MTBでのライドを快適にするアイテムもいくつかここにご紹介。
SPECIALIZED 2015 - Command Post Blacklite w/SLR可変シートポスト Command Post Blacklite
すっかりトレイルライドのシーンでお馴染みになった可変シートポスト。
昨シーズンからMTB完成車の一部にも標準搭載されたり、単体でも販売されるようになりました。
このように、走行中でもサドルの高さを3段階に変えることができます。
最大トラベル量はフレームサイズにより100~125mmのバリエーション。
登りではサドル位置を高くしてペダリング効率を高く。
そしてテクニカルな下りセクションでは、初心者にはセーフティ・コンプライアンスを、ベテラン・ライダーにはよりアグレッシブなライディングスタイルを提供してくれます。
ちなみにこの写真のレバーは一部のMTBに採用された新しいリモートレバー。
レバーが長くなってサドルの上げ下げの操作がしやすくなりました。
ブレーキレーバーのクランプ部分とマッチアップされて、見た目もすっきりしました。


SPECIALIZED 2015 - SWAT ToolsSWATシリーズ
昨シーズンから登場したSWATシリーズは、多くの2015年モデルのMTBに標準搭載されています。
ライド中のトラブルに対応するための工具やスペアチューブなどをバイクのデッドスペースに収納することで、ライダーの背中にこれらのアイテムを背負うことから開放してくれます。
サドルバッグの中身も軽量化されるので、バイクのハンドリング改善されるというメリットもあります。


SPECIALIZED 2015 - SWAT Tools for Road余談ですが、ついにはロード用のSWATツールも登場。
ロード用は通常のRib Cageボトルケージに携帯工具が収納するようになっています。ボトルを抜いてから取り出すようになっているので、走行時の振動で工具が飛び出す心配はありません。
(人差し指のところの穴から専用EMT工具を取り出すようになっています)


 
スペシャライズドは、ユーザーがバイクを購入してからの楽しみ方を明確なビジョンとして提案してくれるメーカー。
ニーズや予算に合わせた自転車が必ず見つかるはずです。
SPECIALIZED 2015ところで「注目の新型ターマックやエピックはどうなったの?」というところですが、詳しい話は店頭のカタログをご覧いただきながらご説明できればと思います。
 
また、今スペシャライズドの2015年モデルの完成車をご予約頂いた方にはお得な特典があります。詳しくは店頭で!
 
 
 

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