5/6 朽木J1レースレポート

今年、初めて開催される朽木(滋賀県高島市)でのJ1レース。
遠路はるばる行ってきました。
といっても、新東名が完成したので関東からのアクセスはだいぶ楽になったのではないのでしょうか。
クルマで行けるというのは、潤沢な装備品を持ち込めるので充実したレースができるというもんです。
さて、結果から言うとエース大江が4位/CUBは23位でした。
昨年と同じような順位ですな〜。
大江は、もうちょっとの”表彰台”に手は掛かっているのに上がれない。
CUBは、もうちょっとで20位を切れるのに、なかなか切れない。
 
(ゼッケン7大江/ゼッケン27CUB/photo by 1gen-san)
こっちも頑張ってはいるんですがね、周囲ライバルたちも同じように努力しているんでしょうから、そりゃそうだよな〜。
しかも二人ともそれなりの年齢(特にオイラは)ですから、二十歳前後にあるような「爆発的な伸び」みたいなものが期待できないんですよ。
と、まずは言い訳をしたところで、いつものように一部敬称略にてレポをお送りします。
朽木のコースは、90年代のMTBレースを彷彿とさせるようなレイアウトであった。
スキー場のゲレンデを直登の激上りでガツンと上らせて、ゲレンデ上部で小さなアップダウンを入れて、斜面をトラバースでテクニカルに下らせる。
1周の標高差が大きいから、前日試走するだけで疲れてしまう。
試走での基本は
「上りで追い込まない」
「下りは確認の後、レーススピードで流す」
「微妙なラインがある箇所はどちらも走れるようにしておく」
なのだが、テクニカルセクションへ行くためには激上りを行かなくてはならない。
流して走るのも不可能なぐらいの斜度で、バイクを押しながら登るのも容易ではない。
ということで、前日に2.5本ほど上がって、試走完了……の時点で微妙に疲労気味。
夜、しっかりと食事を摂って、脚と腰のマッサージをして就寝。
当日は曇りときどき雨という天候の中、スポーツとエキパをまずは観戦。
コース状況の変化を見るが、マッドタイヤを持って来ているワケではないので大きな対策はなし。
エア圧も前日同様の1.8kgf/cm2のままで行くことにする。
 
スポーツクラスでは、アライさんとYOちゃんが3位に入る。
同じ3位でも、優勝一発昇格を狙っていたアライさんはガックシ。
一方のYOちゃんは喜びいっぱい。こっちまで嬉しくなる。
さて、エリートは定刻の14:30スタート。
路面状況悪化のため、予定の6周回から5周回へ変更。
相変わらずエリートライダーたちは、周囲との“間合い”をきちんと保って、スムーズに流れていくぜ。
スタート直後は、いつものような面々が飛び出す。
暴走特急エース大江には、スタート前
「とにかく序盤は抑えろ」
「序盤に順位を落としたとしても、1時間半を走った時点で前にいることを考えろ」
と言って送り出しておいた。
 序盤のトップ争い。
ゼッケンは昨年のナショナルランキングを示している。
1小野寺健(スペシャライズド)
3斉藤亮(メリダ)
7大江良憲(轍屋)
オイラはというと、スタート直後を30位前後で入り、激上りで何人か抜いて25-27位ぐらいのパック。
インナー26Tでは大きすぎて、激上りは押し上げを余儀なくされる。
普段はあまり使わないふくらはぎが張りまくり、心拍はMAXのガマン大会。
これは苦しいぜ。
1周終了時
トップが約17分で通過したのに対して、早くも2分強の差を付けられる。
ここで計算。
80%の足切りタイム(17分×80%=13分36秒)を伝えられる。
最終周回に入る4周終了時点でトップから13分36秒差以内に抑えておけば完走できるということか。
2周目、周囲のライダーが固定される。
すぐ前にいる山本朋さん(ストラーダ)と、竹田佳行(Kei’sパワー)に追いつけそうで追いつけない。
園部ライム(ナカザワジム)は押しセクションは遅いので捉えられるのだが、乗れるところは速いので逃げられる。
山田ヨシキ(バイクランチ)は、山田父からの容赦ない叱咤を受けながら頑張っている。
タイトコーナーでは、黄緑ジャージの代田さん(wing)の姿が後方視界に入る。プレッシャーだ。
2周終了時点で40分ジャスト。
3周目に入っても脚は動く。路面は重馬場でむっちゃ苦しいが、良いカンジで追い込めそうだ。
このペースを刻めば完走できると確信する。
競る楽しさ、追い込む喜びがこみ上げてくる。
 
4周目。タレ始めたライムを抜いて23位。
後続ライダーたちと差が付いて、メカトラさえなければこの順位は確定だ。
あと1周行くぜ! と写真を撮ってくれている1genサンにもアピール。
5周目。11分差で最終周回に入れた。
そして激上りに差しかかったところで、斉藤亮の優勝と、それに続く健ちゃんのゴールがアナウンスされる。
大江は3位か? 4位か?
その前に目の前には大タレしているエシケン(BOMA)の背中が!
コッチも負けず劣らずタレているが、なんとか捉えたい。
そして最後のピークで背後まで張り付けた! というところでシングルに突入してジエンド。
もうゴールまで抜きどころはない。
23位のまま確実に下ってゴール。
早速エース大江に
「3位か??」と聞くと
「またやっちまいました〜」と。
下りを慎重に行きすぎて、 千田くん(KHS)にやられたらしい。
マラソンランナーとしても活躍できるぐらいの軽い体重を活かして、激上りで詰められたとのこと。
しかし、ラップタイムを確認すると分かるのだが、「タレて4位」ではなく、「追い込み切れずに4位」だったようで、今後に期待が持てそうだ。
J1初勝利の斉藤亮は、ネックになっていた下りのスムーズさを手に入れて、強くなったな〜、という印象をギャラリーに与えたはずだ。
2011年シーズんの後半は連戦連勝だった健ちゃんだが、まだコンディションを上げ切れていないのか?
さて、そろそろもう、反省会は飽きたぜ。
今年こそ、結果を残すシーズンだ! とあえてココで自分たちにプレッシャーを掛けおくことにする。
さて次戦は5月27日の愛媛件八幡浜大会。これはロンドン五輪の代表選手選考会を兼ねている。
海外遠征中のライダーたちが、全員帰国して参戦する予定なので、かつてない高レベルの展開となるだろう。
果たしてその中でどれだけの走りができるのか。
(Photo by 1gen-san & Ikari-san)

関連記事

最近の記事 おすすめ記事
PAGE TOP