DTスターラチェットSL36T

「DTハブといえばスターラチェット」というほど高い評価を獲得しています。
そのラチェットの歯数を、18T→36Tに倍増させるパーツ(4,400円)をちょっと紹介です。
DTのリアハブ、回転が軽くて重量もマズマズ。
なにより耐久性が高く、比較的簡単に全バラ可能な作り。
ということで、自社ブランドだけでなく、他メーカーのホイール(例外なく高級品)にもOEM採用されています。
そのラチェット数が増えると、どういうメリットがあるかというと……。
その前に そのラチェットとは、リアのフリーボディ内部に入っている『カチカチカチ……』っていう部分です。
ラチェットがあるから、クランクは逆回転ができるんです。
ラチェットがあるから、走行中に足を止められるんです。
ラチェット機構を持たないピスト車は、走行中はクランクが回り続けます。
で、ラチェット数とは、1回転する間に何回カチカチするか、というもの。
たとえばコーナーからの立ち上がりのようにペダルを踏み始める瞬間、ラチェットの数が少ないと空転する時間が長くなります。
空転時間はほんのわずかなのですが、そのわずかな時間をも排除できれば、コーナーの立ち上がりがもっとダイレクトになります。
そのためには、とにかくラチェット数を増やせばいいのです。
一方でラチェットを細かくすると 爪の掛かりが小さくなります。結果、大きなペダリングトルクに負けやすくなったり、異物混入に対して弱くなったりするんですね。
ということで36T。
18Tは、ロードなら問題ないのですが、MTBやシクロクロスといった細かいコーナーが連続するような場合には、もうちょっと増やしたいな、と感じることもしばしば。
ラチェット部のオーバーホール頻度は上がるのかもしれませんが、元々が1年ほったらかしで乗り続けたって大丈夫なぐらいの耐久性がありますから、1つひとつの爪が小さくなったところで大きな問題にはならないでしょう。
ということで、早速クロス車の決戦ホイールにインストールです。


左が36T仕様のラチェット。右は外した18T仕様のラチェット。

同様の作業を承っておりますのでご用命下さい。
さて、明日はGPミストラル。
いっちょ頑張って来ますか。

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