BB30やPF30にシマノクランクを入れる部品

なんかもう、近年のBBシェル規格というかサイズの乱立ぶりには目に余るモノがありますね。
キャノンデールがBB30を提唱して以来、アチコチから俺も俺もという状態。
誰か規格を統一して下さい……。
ざっと思いつくだけでも、
BB30(キャノンデールほか)
PF30(BB30のプレスフィット版。SRAM提唱)
BB86/BB91(シマノ提唱。シェル幅はロード用86mmとMTB用91mm。ジャイアントなど多数。通称”プレスフィットBB”)
BB90/BB95(トレックの上位機種。BB30同様、ベアリングを直に圧入する)
BBライト(BB30の左だけを延長した左右非対称なサイズ。サーベロ)
BB386(PF30のシェル幅を86mmに延長。FSAが提唱。BHが採用)
上記はいずれもベアリングを圧入する方式で、BBシェルの内壁自体は基本筒状態です。
このほかに内壁に雌ネジが切ってある従来方式(BSA68mmや73mm、ITA70mm)があるワケで、BBというかクランクを作るメーカーも大変だな、と人ごとながらに思ったり。
で、ここからが本題。
BB30やPF30にシマノ等のφ24mm軸のクランクを組み込もうとすると、今までならアダプターが必要でした。ベアリングにパコっと円筒状の部品を入れてから、クランクを通す、みたいな。
しかし、BB30用のベアリングとクランク軸との間にアダプターを入れると、2点のデメリットが発生します。
1:ベアリングのサポート幅が狭い
図面を見て頂くと理解しやすいのですが、BB30やPF30のベアリングは、外幅68mm(もしくは73mm)で左右のベアリングが取り付けられます。
この幅が広いほど、軸を受ける力が分散されます。
2:重量的に不利になりがち
BB部品が2つに別れる(左右で計4ピース)ので重くなりやすい。
とりわけPF30だと重くなりやすい。
そんな問題を解決するのがパーリーのシマノカップ
BBシェルに圧入するカップに、内径φ24mmのベアリングが取り付けられているんです。
カップが1ピース。しかも左右ベアリングのサポート幅はBB86/91やBB90/95と同寸法で幅広!
これは良いではありませんか!

左はBB30/PF30用のシマノクランクアダプター。右はパーリーBB30シマノカップ

パーリーのシマノカップにはBBシェルの内径に合わせて、BB30用(左)とPF30用(右)の2種類があります。価格はいずれも7,350円です。
では早速取り付けてみましょう。

組み上がってしまえばナンてコトはありませんね。
でも組んでいる途中は良いカンジです。
おそらく乗っても良いでしょう。
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PF30用
BB30用

※スペシャライズドが採用するOSBBは、BB30とクランク軸径は同じですが幅が違うため、このアダプターは使用出来ません。

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