FC-M785に関する一考察と勉強不足

XTR同様にダブル化されたXTのクランク、FC-M785。
近年、ハードコアライダーを中心にユーザーが増えている2×10スピードに対応した製品です。

このクランク、シマノによると
・XC&トレイルにフィットした2枚のコンビネーション
・変速性能の向上
・高い駆動効率
・スムーズなペダリング
・適正化された最新のQファクター
・クロスレシオ・ギアコンビネーションは、40-28T/38-26Tの2種類
ということです。

なるほどなるほど、魅力的な文言が並んでいますね。

で、先日。
「Qファクターを縮めたいのですが、FC-M785って良いですか?」と問い合わせを頂いたので「今までのトリプルクランクより短いはずですから、絶対にいいですよ!!」とオススメしました。

ということで早速装着完了。引き渡し。

ところが……。

「Qファクターが短くなっていないようなんですが……」と、再問い合わせ。
実際に左右クランク位置を同じにしてペダル取り付け面をノギスで測ると……ん!?!?
180mm!?!?

スラム&トルバティブのWクランクのQファクターは、ロードクランクに近い156mm。
スギノのZX801Dもそれに倣って156mm。

それらと同等と言わなくとも、せめて160mm台にして欲しかった。
180mmって、従来のトリプルクランクとほぼ同じ数値ですからね。

しかしココにおける問題は、Qファクターの広いシマノ製クランクではありません。
「WだからQファクターは狭まっている」という先入観を持ち、「シマノの言う”最適化されたQ ファクター”を、”狭いQファクター”と理解した自分自身」、そして「数値を確認なり実測しなかったこと」にあります。

おそらくシマノとしては、クランクの先端があらゆるフレーム(チェーンステー)と干渉することなく組み合わせられるよう、180mmという広いQファクターをあえて採用したのだと想像します。

それ以前の問題として、メーカーの宣伝文句を右から左に情報を羅列して販売するだけなら、ネット通販と変わりありませんよね。
そこから先のプラスαを求めて、ウチのような店にいらっしゃるハズなのに……。

認識不足と勉強不足を大いに反省です。

さて話題を戻して、現状でMTBでQファクターを縮めるにはどういう選択肢があるか、となると次のようなカンジになりそうです。

a:スラム、もしくはスギノを使う。
b:シマノならXTR(FC-M985)を使う。

aのメリットは、小さいインナーギヤ(26や24T)を選べるところ。
bのメリットは歯切れの良い変速性能、でしょうか。
そしてQファクターを縮めることを目的にFC-M785を検討されているとしたら、残念ながら「残念な結果」となります。同じ轍を踏まぬよう、気をつけて下さい。

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