子供用150mmクランク加工

かつては「クランクは身長の1/10の長さ」なんて言われていました。今から四半世紀前ぐらいでしょうか。

実際、165〜180mmぐらいのクランク長が出ているワケで、アングロサクソンに代表される欧米自転車愛好家が多いエリアなら問題ないことでしょう。
しかし、彼らに比較すれば身長が低く、しかも同身長なら手足が短い傾向にある我々アジア圏の人間、さらに加えて子供となると、もはや「ちゃんとしたクランク」を用意するのは至難のワザです。

ということで、大人が使い終わった後のクランクを利用して、子供用クランクを製作しました。

ベースになっているのはシマノ製品の170mm。ペダル取り付け穴を開け直して150mm化します。

まずは穴を開ける位置をマーキング。シマノクランクはホローテック(中空構造)になっているため、短すぎると中空エリアに加工することになりかねません。強度的にも見た目的にもソレは避けたい。

続いて13mmドリルで下穴を開けます。BB軸に対して平行を保たなくてはなりません。精度が出ていないとペダルを踏んだときに足の裏に違和感が出てしまいます。

刃物を交換。沈めフライスという特殊なエンドミルを使い、ペダル取り付け部の平面を出します。

さらに刃物を交換。タップで穴の内面にネジ山を立てます。

こんなカンジで新しいペダル取り付け穴ができました。

先っぽの余計な部分は切断し、端面を金ヤスリで仕上げます。コレで150mm子供用クランクが完成しました。

子供の体格を考えると、165mmでも長いんです。スギノでは短いクランクも作っていますが、使用できるBBやチェーンリングは限られます。お父さんとしても悩みどころかもしれませんね。

なお、加工後はメーカー保証を受けられなくなりますのでご了承下さい(小学生が使っている限りは壊れないと思いますが、ユーザー様の責任においてご使用下さい)。
またクランク裏面に肉抜きが施されていたり、接着工法を使っている場合など、作業できないクランクもあります。

ちなみに今回紹介した加工ですが、工賃左右で10,500円/工期およそ2〜3日で承っています。クランク持ち込みも歓迎です。

以上、轍屋加工部より報告でした。

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